Education
学校における安全教育への活用
(教員向け)
学校で「こども安全マップ」を作る際のカリキュラムの参考にしていただける「地域安全マップづくり」という取り組みについて紹介しています。
指導マニュアルや映像教材もありますので、ぜひ学校での安全教育にこども安全マップをご活用ください。
地域安全マップ

「地域安全マップづくり」とは?
「地域安全マップづくり」は、こどもたちが通学路などを調べて「犯罪が起こりやすい場所」(誰もが入りやすく、誰からも見えにくい・見られにくい場所)を地図にまとめる活動です。
この活動を通して、こどもたちに危ない場所を見つける力を身に付けさせ、そういった場所には近づかないという意識を育みます。
この「地域安全マップづくり」の活動に「こども安全マップ」を活用いただくことができます。

なぜ「地域安全マップづくり」が
必要なのか?
犯罪機会論
犯罪の機会を与えないことによって、犯罪を未然に防ぐ考え方です。「犯罪の機会」とは、犯行の実行に都合の良い状況のことです。
「地域安全マップづくり」の活動は、この考え方に基づいてこどもたちが街の景色から「犯罪が起こりやすい場所」を読み取り、そういった場所には近づかないようにすることで、犯罪の機会をなくしていくことを目的とするものです。
犯罪が「起こりやすい場所」と「起こりにくい場所」

入りにくい場所+見えやすい場所
犯罪が起こりにくい場所
安全な場所
入りやすい場所+見えにくい・見られにくい場所
犯罪が起こりやすい場所
危険な場所見えにくい場所とは?
-
物理的に「見えにくい・見られにくい」場所
死角になる場所、人の視線が無い場所
-
心理的に「見えにくい・見られにくい」場所
地域が無関心な場所、不特定多数の人が集まる場所

「地域安全マップづくり」で期待できる効果
- 犯罪被害防止能力(危険予測能力)の向上
- コミュニケーション能力や問題解決能力の向上
- 地域への愛着心の向上
- 非行防止能力の向上
- 地域ぐるみの安全対策の推進
さいごに
「地域安全マップづくり」は、あくまでも一つの考え方です。「こども安全マップ」は「地域安全マップづくり」の考え方によらなくても、各校や地域の実情に沿った教育の方法に合わせて活用いただけますので、ぜひご利用ください。
地域安全マップづくりの流れ
下記の教材を使って、「地域安全マップづくり」の作り方の手順を動画で分かりやすく解説しています。
いいなあ安心TV
「地域安全マップをつくろう!」
監修者:小宮信夫 立正大学文学部社会学科教授(社会学博士)
役割
- 班長
グループを代表し班員をまとめる。
- 副班長
緊急時の連絡や班長のサポート。
また、自動車や自転車が近づいてきた時に班員に注意を呼びかける。 - 地図係
調査した場所を記録する。
- 写真係
調査ポイントを撮影する。
- インタビュー係
地域の人にインタビューして、メモをとる。
参考教材

中学年・高学年向け
「地域安全マップづくり」を普及するための指導用教材です。