子供見守りボランティアリーダー応用講座(後期) 第2日目
平成26年9月20日(土曜日)に都庁において、東京都子供見守りボランティアリーダー応用講座(後期)の第2日目の講座が開催され、各地域の防犯活動ですぐに活用できる実践的な内容の講義が行われました。
【講座1】 ~地域の危険箇所点検手法とその改善策~
東京大学大学院 准教授の樋野公宏さんは、地域での危険箇所の点検手法や改善方法について、具体的な事例を示しながら、講演されました。
自然監視性(特定の空間に通行人などの「目」が自然と行き届く状況)と領域性(住民による公共空間の適切な維持管理)、「プラス防犯」の提案、松山市久米地区での取組、地域課題の客観的な把握方法といった専門性が高い内容を、わかりやすく説明していただきました。
受講者の感想
・日頃の活動に防犯の要素を加える「プラス防犯」の考え方が参考になった
・今回教えていただいた調査手法を実践してみたい など
【講座2】 ~都の補助金情報~
東京都の担当者から「地域の底力再生事業」と「地域における見守り活動支援事業」について、説明がありました。これらは地域団体による活動に対して、経費の一部補助を行うものです。
活動を進めるためには、資金面の課題もあるかと思います。活動の充実や活性化に向け、こうした行政の支援を活用していただければ幸いです。
【講座3】 ~行政との連携~
新宿区区長室危機管理課危機管理主査の佐藤夏樹さんが、区市町村(行政担当者)との連携方法について、ご自身の実務経験を踏まえて講演されました。
行政と連携するためには、自治体の政策を理解した上で、ボランティア活動の内容を明確にして相談することがポイントというお話をいただきました。
受講者の感想
・行政機関との連携方法がわかり、今後もより一層連携していきたい
・防犯カメラの補助制度について更に知りたい など
【講座4】 ~子供・女性等への犯罪情勢~
警視庁生活安全部生活安全特別捜査隊(さくらポリス)の方が、日頃の活動内容や犯罪事例を紹介しながら、子供や女性等への犯罪情勢について講演されました。
また、事件発生時に警察官が素早く現場に到着するためには、110番通報時に所在地を正確に伝えることが重要であるとして、そのためのコツなどを紹介していただきました。
受講者の感想
・日々の登下校パトロールで注視すべきところがわかった
・110番通報時は場所を正しく伝えるようにしたい 等
次回は、10月25日(土)です
受講者の皆さんには、講座最終日(4日目)に向け、秋から冬にかけて取り組まれる「子供見守りプラン」の発表をしていただきます。
また、実践力の向上をテーマに、「他団体と連携した防犯ボランティアの取組」「子供の安全確保に効果的なパトロール講習会」という講座を開催します。
なお、後者の講座は、応用講座受講者以外の方も60名程度参加する予定です。(※公開講座の申込みは、すでに締め切っています。)