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鵜の木東町会パトロール隊

取組主体の概要地域有志による防犯パトロール隊
地域東京都大田区

地域の犯罪件数減に貢献する防犯ボランティア団体
 大田区の田園調布駅にほど近い、久が原駅の周辺地域で活動を続ける「鵜の木東町会パトロール隊」。田園調布防犯協会会長も務めている、佐藤大助会長を中心とした30名のメンバーからなる防犯ボランティア団体です。
 「地域の安全と、安心して生活できるまちづくりのために、まず地元から」と平成17年7月に活動をスタート。それからというもの、鵜の木東町会の地区をはじめ田園調布警察署管内で、侵入盗(空き巣)やひったくりの発生数が目立って減ったといいます。
 「町会をまんべんなくパトロールしたり、隣近所の皆さんに声かけをしたり、機会があるたびに防犯活動についてPRをさせていただいているので、それが実を結んでいるのではと自負しております」と、会長の佐藤さん。
【鵜の木東町会パトロール隊のみなさん】
鵜の木東町会パトロール隊のみなさん

犯罪の起きやすい時間帯をねらったパトロール活動
左より、防犯副部長の池田雅俊さん、防犯部長の井原倬夫さん、副会長の萩原和子さん、副会長の五十嵐稔さん、会長の佐藤大助さん、交通部長の川合勇夫さん、副会長の植松勝己さん  結成当初は、1日に5回も時間帯を変えてパトロール活動を行っていました。今では、午前と午後にそれぞれ約1時間、7~12人のメンバーが集まり、徒歩でエリア内を見回っています。
 活動の内容について、副会長の萩原和子さんに話をうかがいました。
 「活動を始めるまで、この地域は侵入盗がひどかったんです。旅行の間に空き巣に入られたという話も聞きました。放火事件もありましたし、このような状況を何とかしなければということで、警察と協力してパトロールをしよう、昼も夜も見回りしよう、ということで活動が始まりました。
 午前のパトロールは、早めの9時半から始めています。じつはこの時間には意味があり、通勤や外出などで家を空ける頻度が多い時間帯なのです。そして、侵入盗(空き巣)などの犯罪が多いのも、この時間帯だそうです。だから、そこをねらって活動しているのです」と萩原さん。
地域の犯罪情報を活動に活かす
活動の前に犯罪の発生状況について説明を受ける会員のみなさん。振り込め詐欺の発生の報告がありました。
活動の前に犯罪の発生状況について説明を受ける
会員のみなさん。
振り込め詐欺の発生の報告がありました。
 取材当日はパトロールの前に、田園調布警察署生活安全課の勝又一郎課長より、近隣地区でどういう犯罪が起きているかという最新情報について報告がありました。
 高級住宅地のイメージが強い田園調布という土地柄、田園調布警察署管内は振り込め詐欺にねらわれることが多いのだそうです。メンバーの中にも振り込め詐欺が疑われる電話が自宅にかかってきたという人がいましたが、幸い犯罪に至ることはありませんでした。防犯ボランティアとして普段活動をしていて〝まさか自分は〟と思っているような人でも、自分のところに孫・息子をかたる電話がかかってきたときは動転してしまい、犯人にお金を渡してしまうことがあるそうです。
 「振り込め詐欺には十分気をつけると同時に、まわりの人にも注意をうながしてください」と勝又課長。
家族ぐるみ、地域ぐるみで活動
 仕事があるメンバーは、午後8時半からの夜間パトロールに参加しています。夜はとくに、細い路地の見回りが大事ということで、細い道にも入るようにしています。
 「活動時間以外でも、健康を兼ねて自主的に1時間くらい町会内を回っています。安全のため、見回るときは必ず2人以上でというのがきまりなんですよ」と、交通部長の川合勇夫さん。
 また、防犯部長の井原倬夫さんはこう言います。
 「昼も夜も、大人数でぞろぞろと回ることが、侵入盗などの目を引いたのではと思っています。犯人の詳しい手口はわかりませんが、私たちが歩いているということだけで内心びくついたり……犯罪を未然に防ぐ効果があるのではと思うのです」
 30人のメンバーの中には、二世代・三世代がともに参加したり、夫婦で一緒に参加している人もいたり、結束のよさは地域ぐるみの活動ならではです。
 佐藤さんのお孫さんも仕事から帰宅後、夜間パトロールに参加しているそうです。
 「家族ぐるみで町会のみなさんとお付き合いをさせていただいています。パトロールを通じて、若い世代の絆を深めていくということも大事だと思っています。一日も早く若い世代を育てて、活動をバトンタッチできるように……それもまず、自分の身内からやろうと思っているのです」と佐藤さん。
写真左:川合勇夫さん。夜間の活動にあたっては、都から貸与された夜間用ベストを着用します。手には合図灯も欠かしません。写真右:住宅街を歩いて回るパトロール隊の姿はとても目立ちます。
写真左:川合勇夫さん。夜間の活動にあたっては、都から貸与された夜間用ベストを着用します。
手には合図灯も欠かしません。
写真右:住宅街を歩いて回るパトロール隊の姿はとても目立ちます。
今後も地域の防犯意識向上のために
 パトロール活動に同行する機会も多いという勝又課長は言います。
 「鵜の木東町会のエリアは田園調布の中でも人情が厚く、ひとつのイベントをしてもたくさんの人が集まってくれます。佐藤会長が防犯協会の会長ということもあって、防犯の意識が高いところですね。みなさん、とても熱心に活動をしてくださっています。
 とくに平成23年は平成22年にくらべて、田園調布署管内の空き巣とひったくりの数が半減しました。これも防犯パトロールをやっている成果だと思います。これからも、みなさんの活動によって地区の防犯意識がより高まるのではないかと思っています」
 これからの活動について、会長の佐藤さんにお聞きしました。
 「小雨だとか雪だとかでも、めったに休むことなく、しょっちゅうパトロールすることで犯罪を防止していけるのではと思っています。これからも小雨ぐらいは気にせずにやっていきたいですね」
写真左:細い路地はとくに注意して見回ります。写真右:田園調布警察署勝又一郎生活安全課長
写真左:細い路地はとくに注意して見回ります。
写真右:田園調布警察署勝又一郎生活安全課長
佐藤大助会長の挨拶
会長の佐藤大助さん
会長の佐藤大助さん
 私たちは、町会の一員として、少しでも犯罪防止の一助になりたいとの思いを胸に、雨にも負けず、風にも負けず、活動を続けています。これからも健康に留意しながら末永く続けていけることを願っています。
 また、大田区では、どの町会・自治会でも様々なスタイルで防犯パトロール活動を実施しています。それぞれの地域でご活躍されている皆様に心から敬意を表します。
 犯罪防止活動は、一地域に留まらず広く行われることが肝要です。
 私は、大田区自治会連合会の会長職を預かる身として、大田区全域において地域の皆様が互いに力を合わせ、活発に展開されますことを願うとともに、協力を呼びかけてまいりたいと思います。
 さらに、高齢者を狙った振り込め詐欺につきましても、金融機関の皆様のお力を借りながら、その防止に力を注いでまいりたいと思います。
 

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