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南ときわ台民間交番管理運営委員会 助成金を利用し民間交番を開設防犯活動と地域交流の拠点を目指す
「交番の代わりに自分たちの手で民間交番を」という経緯で生まれた板橋区南ときわ台の民間交番「森の番所」。地元のボランティアが常駐し、警察犬の訓練を受けた犬も「出勤」するなど、開設から日は浅いながら順調に稼動しています。建設前から現在に至るまでのお話を、管理運営委員会事務局長の小林保男さんにうかがいました。

民間交番の活動内容を教えてください。
北2人一組で8時~12時まで常駐しています。メンバーは60代が中心で、午前・午後・夜間の一日3交代制。パトロールは1日1回を原則に時間帯は不定。対象区域は南常盤台1丁目・2丁目ですが、緊急時は周辺の協力エリアも対象として柔軟に対応します。 会員の飼い犬で、警察犬の訓練を受けたラブラドールリトリーバーの「マル」も毎日「出勤」しています。ワンワンパトロールも不定期に行っています。青パト(青色回転灯装備車)は持っていませんが、週に2回、区所有の青パトと警察官がやってきます。 また、交番の前には、区役所などから提供される地域の安全情報を常時掲示しています。
民間交番の開設までの経緯を教えてください。
ここから商店街を通って駅の向こう側に交番があります。距離は近いんですが、その間には「開かずの踏み切り」があって、いざというときにすぐお巡りさんが駆けつけられないと住民は以前から不安を感じていました。ひったくりの被害も増えたことから、平成14年に交番誘致活動を行いましたが、実現しませんでした。 その後、東京都の商店街活性化事業として民間交番の設置にも助成金が出ると知り、地元商店街が中心となって民間交番の管理運営委員会を作り、平成18年の12月17日に開設しました。
開設までにどんな苦労がありましたか?
まず問題となったのは設置場所です。交番はにぎやかなところに作りたいですよね。だけどそんな場所に通常空いた土地はありません。そこで、商店街の一角にある天祖神社に相談をしたところ、公共性が高いからと無償で用地を貸してもらえることになりました。 交番の建設費は補助金を利用しましたが、現在の運営費は運営委員会の会員からの寄付で賄っているので、今後は費用の面が課題ですね。今はメンバーのマンパワーでがんばっています。
パトロールで商店街の雰囲気が改善
開設からまだ1年未満と日は浅いですが、民間交番ができてから何か変化がありましたか?
パトロールをするようになってから、商店街で夜騒いでいる中学生・高校生の姿が見えなくなりましたね。自動車・バイク・自転車の違法駐車も減りました。注意や声かけ活動は特にしていないのですが、監視の目があるというだけで抑止力になっているのでしょう。近隣の住民から「夜の帰宅時、交番の明かりを見ると安心する」という声も聞かれますね。
何か印象的な出来事は?
東武東上線ときわ台駅近くの交番のお巡りさんが、女性を助けようとして電車にはねられて亡くなった事故がありましたよね。駅の向こうにある常盤台交番がそこなんです。事件の後、駅前に慰霊碑が建ちましたが、この民間交番が慰霊碑設立の寄付金を集める窓口となりました。 普段から道案内をしたり、酔っ払いの介抱をしたりと、交番と似たような活動をやっていますが、隣りが神社なので、夏の盆踊りや年末年始の初詣のときに、チラシを配って防犯を呼びかけたり、秋にはここが全国交通安全運動の活動拠点になったりと、臨機応変にできるのが民間交番のいいところではないかと思いますね。
今後の目標は何ですか?
民間交番を中心に「町の中にムラを作りたい」と思っています。今隣りに住んでいる人が誰かわからないことではだめで、ここが地域の情報交換をするサロンとなれば、防犯への抑止力にも繋がると思うんです。 今後は、老人ホームや中学校の生徒のボランティア参加や、学校の体験学習の場にしてもらえないかと考えています。もしもの災害時には、連絡所としての役割も果たせるようになったらいいなとも思います。 今度の12月で開設から1年になりますから、地域の活性化のために、これから様々な利用を考えていきたいですね。

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