平成30年8月28日(火)、都議会議事堂1階にある都民ホールにて、平成30年度子供防犯教育研修 第1部 オリエンテーションを実施しました。
本研修は、子供に対して防犯教育を行うことができる人材を育成するため、平成30年度から開始した事業であり、警視庁のスクールサポーター、教員OB、防犯ボランティア等の方々に受講いただきました。
講師は、NPO法人 日本こどもの安全教育総合研究所 理事長 宮田美恵子先生にお願いをいたしました。
本研修は2部構成で、第1部のオリエンテーションは受講者が一堂に会しての座学形式、第2部が実践形式の講座です。
まず始めに、当本部の安全・安心まちづくり担当課長 小関より、開講の挨拶をいたしました。研修内容の紹介とともに、受講者の皆様の日頃の子供見守り活動に感謝の意を表し、本研修が子供の安全確保のさらなる促進に繋がることを期待しているという思いをお伝えしました。
宮田先生の講義では、まず冒頭に、子供に対する痛ましい事件が相次いで発生しており、発生件数は増減を繰り返しながら推移しているという現状についての説明がありました。
次に、平成30年5月に新潟県で発生した女児殺害事件を受け、国が策定した「登下校防犯プラン」に触れ、現在の防犯教育の方向性を伝えました。
(登下校防犯プランについてはこちら)
また、子供の防犯力について、危険な目に遭った時に防犯ブザーを鳴らしたり、子供110番の家に駆けこむことができた児童は極めて少ないという調査結果を挙げ、改めて子供に対する防犯教育の重要性をお話しされました。
まとめとして、「危険予測能力」と「危険対峙能力」のうち後者では、緊急時対応として子供自身に多くを求めることは得策ではなく、大きく2つ、①危険から離れる力、②危険を知らせる力を身に付けさせることが大切であると伝えました。
引き続き宮田先生より、近年問題が深刻化しているSNSの危険性について講義をいただきました。子供の犯罪被害は実世界で遭遇する危険だけではなく、SNSの中にも潜んでいることをしっかりと子供に教えることが必要であることを伝え、実際の被害事例を紹介しながら、子供へ教える際のポイントを伝えました。
第2部は、テキストを用いてのグループワークや発表等、より実践的な内容となっています。
(第2部についてはこちら)