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令和6年度 防犯ボランティアのつどいを開催

 令和6年6月13日、文京シビックセンターにおいて、「防犯ボランティアのつどい」が行われました。会場参加とオンライン参加によって開催され、日頃から防犯ボランティア活動に従事している方や、今後防犯ボランティア活動をやってみようかと関心がある方などを中心に、これらの活動をサポートする行政関係者など多数の参加がありました。会場は大学生をはじめとする若い世代の参加もあって満員となり、熱気にあふれていました。

 

写真1

 

 まずは、東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部の職員が登壇し、防犯ボランティア活動に従事されている方々に感謝の言葉を伝えるとともに、都内における昨今の犯罪発生状況や、当サイト(大東京防犯ネットワーク)内のコンテンツを紹介することからスタートしました。

 

写真2:会場は満席会場は満席

 

 次に、防犯ボランティア団体の活動発表として登壇したのは、「パトロール」と「ランニング」を組み合わせた「パトラン」を精力的に推進している「パトラン東京」副代表の竹内さん。パトランのコンセプトや、普段の活動内容について発表してくれました。
 「ボランティア活動は、ハードルを高くしてしまうと参加しにくくなります。ですから私たちは、『できるときに、できる人が、できることを楽しくやる』という点にこだわっています」と竹内さんは話します。
 この「ハードルを下げる」ことの一例として、パトランに参加してみたいけれど走ることに苦手意識のある人向けに、ウォーキングでも活動できるような取り組みもしているそうです。また昨今は、地域によって取り組み方を変える工夫をしており、企業や自治体などとのコラボも増えてきているとのことでした。

 

写真3:パトラン東京 副代表 竹内さんパトラン東京 副代表 竹内さん

 

 そんな竹内さんに紹介されてスピーチに立ったのが、明治大学の学生によるパトランサークル『Relief』の高島さんです。
 「自分の好きな時間に、地域に密着した活動ができることなど、パトランのメリットはたくさんあります。現状、防犯ボランティアには高齢化という大きな問題点が挙げられますが、私たちのような若い世代が新規参入することで、その点の改善につなげられるかなと思っています。今、気にかけているのは“体感治安”という言葉で、私たちが街を走って目立つことで、地域に住む方々に少しでも安全と安心を感じていただけるようにするのが目標です」
 高島さんは、このように力強く語ってくれました。

 

写真4:明治大学『Relief』 高島さん明治大学『Relief』 高島さん

 

 第二部として登壇したのは、日本こどもの安全教育総合研究所理事長の宮田美恵子さん。『ボランティアの力で守ろう、子どもの安全』と題して、防犯ボランティアという活動がもつ意義や効果のほどを紐解く一方、このところ活動に関わる人や団体の数が少しずつ減少しているとのデータをもとに、「この活動を継続するには、どうすればいいのか」「いかにしてボランティアの裾野を広げるか」「子どもの安全を守るためのポイント」といったテーマの講義を展開してくれました。
 防犯パトロール実践としては、過去に起きた実際の事件を列挙しつつ、子供を見守るべき場所に“空白地帯”が存在していることを指摘。その空白を埋めることが重要であると強調していました。その一例として、近所にお住まいの方が登下校時には通学路に立って、子供たちに声をかけるだけでも“空白地帯”を埋めることができるという好事例を紹介してくれました。

 

写真5:宮田美恵子さん宮田美恵子さん
写真6:講演状況講演状況

 

 講演に続いて行われたグループワークのテーマは、「(不審だと感じる人、困っていそうな高齢者などに)どのように声かけをするか」。これは「簡単そうでいて、実はなかなか難しい」と、ボランティアの皆さんがよく口にするポイントです。
 宮田さんがあげたヒントは、「相手を怖がらせない」「安心させる」ということ。それを実践する具体例として、たとえば軽い自己紹介から始めて、「私は町内会の〇〇ですが、何かお困りですか?」などと声をかけるのがいいと教えてくれました。

 

写真7:グループワークグループワーク

 

 5~6人ずつに分かれたグループは、さまざまな事例やテーマについて実体験を踏まえて話し合いました。その後に行われた発表の場では、防犯ベストを着ているときと着ていないときの声掛け方法の違いを紹介してくれた方がいて、参加者から大きな拍手を受けていました。別のグループの発表では、なかなか声かけに応じようとしない不審者役の方の熱演で、場内が大きな笑いに包まれる一方、ボランティア同士の連携による警察への通報要領などを紹介してくれました。

 

写真8:発表のひとコマ発表のひとコマ

 

 つどいの最後には、それぞれの防犯ボランティア団体の活動発表となり、各団体の方が普段の活動内容や本日の感想等を発表してくれました。そのうち足立区竹の塚地区で活動をしているTボラン副会長の村山さんの締めの言葉が、とても印象的でした。
 「自分たちがいつもやっている防犯ボランティア活動も大事ですが、今日ここでお話を聞いているうちに、“防犯ボランティアを増やす活動”も大事だなということに気づきました。今後も、皆さんで地域を守っていきましょう!」
 この言葉にも、参加者の皆さんから大きな拍手が送られました。

 今回のつどいのように、普段は顔を合わせることのない防犯ボランティア団体の皆様が一堂に集まる機会では、異なる世代や背景の方々の知識と経験を共有し、新しいアイデアを交換することで、防犯活動に新たな息吹を吹き込むことができます。
 地域の安全は、私たち一人ひとりの小さな行動から始まります。小さな行動が大きな変化を生み出すこともあります。安全で安心できる地域を築くため、ぜひとも防犯ボランティア活動へ参加をよろしくお願いします。