令和5年11月14日、東京都庁大会議場において、本年度の東京都生活文化スポーツ局生活安全担当局長賞表彰式が行われました。
この賞は、日頃から「登下校時の子供の見守り」や「青色防犯パトロール活動」などの地域の防犯活動に取り組んでおり、治安向上に大きく貢献している防犯ボランティア団体や個人に対して感謝の意を表すため、東京都生活文化スポーツ局生活安全担当局長から授与されるものです。
本表彰については、都民の防犯活動に対する関心を高め、これまで以上に防犯ボランティア活動の輪を広げることなども目的としており、平成28年から実施しています。
授与される賞は「表彰状」と「感謝状」で、
「表彰状」は、
・都内で広域的な防犯活動を実施し、実績を上げている方々
・長年にわたり、防犯活動を継続的に実施している方々
・地域の安全安心に関して模範となる先駆的な防犯活動している方々
「感謝状」は、
・スポーツや趣味などさまざまな活動を通して、防犯活動を行っている方々
・地域での防犯パトロール活動や登下校時における子供の見守りなどの地道な防犯活動を実施している方々
に贈られるものです。
今年度の受賞者は、「表彰状」が29名・12団体、「感謝状」が26団体。
代表して5名の方に登壇していただき、賞状が授与されました。
挨拶に立った竹迫宜哉生活文化スポーツ局生活安全担当局長は、受賞者の日頃の活動に感謝の言葉を送りました。
「安全で安心な街づくりのため、地域のパトロール活動をはじめとしたさまざまな取組において皆様にご活躍いただいたことにより、平成14年には約30万件だった都内の刑法犯認知件数は、順調に減少しました。昨年は、一昨年に比べてわずかに増加したものの約7万8500件と、20年前のおよそ4分の1にまで減少しています。これは警察や自治体の力だけでなし得られるものではなく、皆様のご尽力があってこその賜物です。東京の安全安心はまさに、皆様の真摯な取組の積重ねによって支えられています」
しかし、一方では高齢者を狙った特殊詐欺や、女性や子供が被害者となる事件などは依然として発生していることを指摘した上で、都民の誰もが安全安心を実感できるためには各関係団体との連携を深めることが重要と話し、「防犯ボランティアの皆様も、一緒に力を合わせてまいりましょう」とのメッセージを送りました。
受賞者の代表として、普段の活動内容などを紹介してくれたのは、「東伏見小学校通学区域ふれあいのまちづくり住民懇談会(通称「くじら山」)」(西東京市)の横井敏昭さん。
平成13年に田無市と保谷市が合併して誕生した“若い街”ならではの物語を話してくれました。
「西東京市は発足するとすぐに市内20の小学校エリア単位で、それぞれの地域住民が主体となったコミュニティを作りました。そのうちのひとつが私たちのグループです。私たちのエリアには約6000世帯、1万人の方々が住んでいます。アンケート調査をしてみると、住民の皆さんの関心が高いことは、①防犯・防災②子供支援③ひとり暮らしの高齢者支援という結果でした。そこで私たちは、“住民同士のふれあい、寄り添い”をテーマに各種活動を始め、それを今まで継続しています」
さまざまな活動内容、防犯イベントの実施、月刊の広報紙発行、警察署や市役所との連携など、横井さんのお話は多岐にわたりました。最後に、「今日ここに来てみて、都内にはこんなに多くの同志がいることがわかり、大きな励ましと勇気をもらえたような気持ちになりました。ありがとうございます」と締めくくると、場内は大きな拍手に包まれました。
最後に、受賞者全員で記念撮影を行い、表彰式はすべて終了となりました。
東京都としては防犯ボランティア活動の更なる普及促進に努め、防犯ボランティアの皆様と力を合わせて、すべての人が輝き、いきいきと活躍できる東京を一緒に実現したいと考えております。
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