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「防犯ボランティアのつどい」を開催

 令和5年10月14日、武蔵野市内のホールで「防犯ボランティアのつどい」が開かれました。会場に集まった参加者に、リモート参加者も加わって、日頃の防犯活動を「ワンランク上」にするための有意義な時間を過ごしました。

 

写真:集合写真

 

 はじめに挨拶したのは、当サイトを運営する東京都都民安全課の福島晴美課長。都内における昨年(令和4年)の犯罪認知件数が7万8475件であり、これは10年前(平成25年)の16万2557件に比べて半数以下に減少しているとの数字を示した上で、次のように話しました。
「これだけ犯罪の数が減った理由のひとつは、皆様の普段の活動があったからだと思います。ところが、コロナ禍がひとまず落ち着いた昨年から、わずかではありますが犯罪が増加傾向にありますので、これからも継続して皆様の力をお借りしたいところです。『自分たちの街は、自分たちで守る』が防犯ボランティアの基本だと思いますが、ボランティア活動は、気軽に始められるものでもあります。今日は短い時間のなか、いくつかのプログラムをご用意しました。そのどこかで、『明日から私たちができること』を考えるヒントを受け取ってもらえれば幸いです」

 

写真:会場の様子会場の様子

 

 プログラムの皮切りは、当サイト内にある「情報投稿マップ」のご紹介。同じく都民安全課の田留崇平課長代理がガイド役を務め、参加者のみなさんに活動内容等の画像をアップロードする手順を体験していただきました。
 会場にいた皆さんは、着々と作業を進めていきます。少しとまどっている人がいると隣の人が助けてあげる姿など、さすが防犯ボランティアらしい“連携”も見られました。
 田留課長代理は、「防犯ボランティアは地域の住民同士が連携して、犯罪や事故を未然に防ぐという目的を有しており、『できることから始める』ことが大切です。このマップを使うことにより、防犯ボランティア活動そのものを広めていきたいと考えています」と、参加者に向けて熱いメッセージを送っていました。

 

写真:見事な連携です見事な連携です
写真:田留崇平課長代理田留崇平課長代理

 

 次に登場したのは、一橋大学の学生ボランティアサークル「国立あかるくらぶ」。「あかるくらぶ」とは、「国立を明るい街にする」との願いから名づけられたそうで、同サークルは「国立を日本一きれいな街にする」をモットーに週3回のゴミ拾いを行うなど、防災・防犯・交通安全・地域美化といった多方面の活動を行っています。
 新任の代表者は中国の方で、お名前は羅蘭(日本語読みで「ラ・ラン」)さん。
「私たちは、環境・防災・街づくりを三本柱に据えています。防犯では、小学生の登校見守りなども行っていますが、目指しているのは“犯罪が起きにくい街づくり”です」
 犯罪が起きるときには、その動機や背景がある。それらを断つことで、犯罪そのものを減らすことにつなげられる――。見事な日本語で理路整然と話す羅さんのスピーチに対して、場内から大きな拍手が送られていました。

 

写真:羅蘭さん羅蘭さん

 

 続いて登壇したのは、安全インストラクターの武田信彦さん。「今日は飽きさせませんよ!」と元気よく登場し、講演だけでなく体を使った実技も行ってくれました。
「私は、これまで、日本の防犯ボランティアと共に歩んできましたが、今からおよそ20年前はまだボランティアの“始動”の段階でした。それが15年ぐらい前から“継続”の段階に入り、今は“模索”の段階であると思っています。要は、時代の変化に合わせながら、多様なみなさんによる多様な活動へと進化していく段階だと考えています」と説明し、市民防犯の意義や効果、市民防犯と警察防犯との違い、「子どもの防犯、待ったなし」の現状と具体的な対策を分かりやすく紹介してくれました。
 実技で用いたのは、「新聞棒」。文字どおり新聞紙を棒状に丸めたもので、参加者はこれを使って、他人との適切な距離の取り方(約1メートル)などを体感しました。この距離は挨拶などお互いの声はしっかり届くけど、相手の手や足は届かないという最低限の安全な間隔。実はこの新聞棒、ここ数年は感染防止対策として“封印”されていたのですが、このたび約3年ぶりに復活したそうです。

 

写真:武田信彦さん武田信彦さん
写真:新聞棒を使って新聞棒を使って

 

 最後に武田さんは、「皆さんの日頃の活動のお話が聞きたい」と参加者に語りかけます。「メンバーの高齢化とか後継者難とか、いろいろネガティブな話題があると思いますが、今日はその地域ならではの特徴的な活動内容とか、この場の皆さんに広めたい“やりがい”をぜひ教えてください」などと、会場の皆さんとリモート参加の方に次々と質問していきました。
 すると、参加者から「パトロール中、すれ違った人に感謝してもらえる」「子供たちと顔見知りになり、毎日会えるのが楽しみ」など、日々のやりがいや喜びなどのエピソードが次々と聞けました。
 聞けば聞くほど、どの方の話も興味深いものばかり。そして皆さん一様に表情が明るく、快活な声をしていました。

 

写真:発言された皆さん1
写真:発言された皆さん2発言された皆さん

 

 そのなかで、西東京市役所の危機管理課に勤務している方の発言では、「昨年、西東京市の『ひばりヶ丘』という街が、『本当に住みやすい街ランキング』で1位に選ばれました。西東京市は防犯活動が盛んで、安心・安全な街だから住んでみたい、あるいは今後も住み続けたいというように、街の魅力のひとつとして感じてもらえるようになればいいと考えています。そして、住む人の“体感治安”をもっと向上させるためにも、防犯ボランティア団体のみなさんや警察など他の機関と深く交流していくつもりです」とのことでした。

 住宅街、繫華街、また、小学校が複数ある街など、それぞれの街にはそれぞれの街ならではの防犯活動があり、熱心に従事している人たちがいます。
 およそ20年にわたって右肩下がりが続いていた犯罪認知件数は、去年からやや増加傾向にあります。地域における防犯ボランティアの力が、今こそ必要です。
 みなさん、力を合わせて防犯ボランティアを広めていきましょう。