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「親子で学ぼう、防犯教室」を開催

 令和3年2月28日(日)、港区高輪子ども中高生プラザにおいて、4月に小学校入学を控える港区居住の子供とその保護者を対象にした「親子で学ぼう、防犯教室」が、東京都と港区の共催で開催されました。(本イベントは、新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を講じた上で実施しております。)
 参加したのは、4月に小学校入学を控えた児童とその保護者の皆様。子供たちに危険予測と回避能力を身につけさせると共に、保護者と一緒に参加してもらうことで、子供の安全教育や見守り活動に対する保護者の意識向上を図ることを目的としています。
 講師は、NPO法人日本こどもの安全教育総合研究所理事長の宮田美恵子さん。
 教室は、宮田さんから子供たちに対してのやさしい問いかけからスタートしました。

宮田 美恵子 さん
宮田 美恵子 さん

 「道で、誰かに『お菓子でもゲームでも、欲しいものを何でも買ってあげるからついておいで』と言われたらどうする?」と宮田さんは子供達に問いかけます。子供達からは元気な声で「もらわない!」「絶対に行かない!」と返事が返ってきました。
 「どうして行かないの?」と、宮田さんが更に質問すると、子供達は「その人は嘘つきかもしれないから!」と明快に答えてくれます。
 続いて宮田さんは、子供達の安全に関する大切な言葉「いかのおすし」の話をしてくれました。

いか――ついて「いか」ない
の――車に「の」らない
お――「お」おごえを出す
す――「す」ぐ逃げる
し――大人の人に「し」らせる

ついていかない、車には絶対に乗()らない――。冒頭の宮田さんの質問もこのことを子供達に考え学んでもらうためのものでした。

子供達の安心・安全のための大切な言葉「いかのおすし」
子供達の安心・安全のための大切な言葉「いかのおすし」

 続いて宮田さんは、子供のイラストと車に乗った大人のイラストをパネルシアターに貼り付け、子供役、大人役をそれぞれ演じながら具体的な例を挙げて説明してくれます。
 大人役:「お母さんがこの先のレストランで待っていて、あなたを
           連れてくるよう頼まれたの、送ってあげるから車に乗って。」
 宮田さんは「さぁ、みんなだったらどうする?」と子供達に問いかけます。
 子供達は皆「嘘だからダメ」等と答えてくれます。しっかりと「ついていかない」「車に乗()らない」について学ぶことができています。
 では、断ってもしつこくされた場合はどうすれば良いか・・・宮田さんは、まずは子供達自身に考えさせます。子供達の中から「防犯ブザー」との声が聞こえてきました。
 怖くて声が出せない時に、周りの人に危険な状態を気付いてもらうため有効な手段である防犯ブザー。
 子供達には実際に防犯ブザーを鳴らしてもらう訓練を行いました。中には初めて防犯ブザーに触る子供もいるでしょうから、こういった機会に防犯ブザーに触れて、鳴らしてみることが大切です。
 宮田さんは、「防犯ブザーが電池切れで作動しないなどということがないよう、こまめにチェックするようにしてください。毎日出掛ける前に防犯ブザーを鳴らすことで電池切れに気付くことができますし、子供に防犯ブザーの存在を認識させる効果もあります。」と話します。

是非ご家庭でも防犯ブザーを鳴らす訓練をしてみましょう
是非ご家庭でも防犯ブザーを鳴らす訓練をしてみましょう

 次に子供達に学んでもらったのは、「」ぐ逃げる。
 「怖い」と思った時は、直ぐにその場から走って逃げることが有効。
 「ランドセルは、おうちの人が買ってくれた大事なものだけど、急いで逃げるときには重くて邪魔になってしまいます。そういう時は、ランドセルをそこに置いて逃げて良いんだよ。」と宮田さん話します。
 実際に子供達には危険な目に遭いそうになった時にランドセルをその場に置いて逃げる訓練を行ってもらいました。
 逃げ込むのは、近くの店舗や「子ども110番の家」など、大人の人のいるところ。 走って逃げてから、「知らない人にお菓子を買ってあげると言われて、断ったのに手を掴まれそうになった」などと説明するところまで、子供達一人ひとりに体験してもらいます。
 「」ぐ逃げると大人の人に「」らせるが一度に体験できる訓練、これで「いか・の・お・す・し」全てについてしっかりと学ぶことができました。

ノーランドセルで逃げた方が早く走れるよ
ノーランドセルで逃げた方が早く走れるよ

 宮田さんは最後に「最も重要なのは、一人にならないこと。そして車に乗らないこと。この点を、お子さんに何度も繰り返して教えてあげてください。」と締めくくり防犯教室は幕を閉じました。
 参加した保護者に感想をお伺いしたところ、「座って話を聞くだけでなく、実際に体を動かして体験することができたのがよかったです。息子にも私にも、とてもいい経験になりました。今日の学びを忘れないよう、今後は家でも防犯ブザーの使い方をおさらいするなど、子供と防犯について話すようにしたいと思います。」
「とても実践的な講義で、イザというときの備えができたような気がします。実際にやってみたことで子供の記憶にも残りやすく、いいシミュレーションになったと感じました。」
などと話してくれました。

子どもたちも積極的に参加しました
子どもたちも積極的に参加しました

 今回行われた東京都都民安全推進本部が主催する「親子で学ぼう、防犯教室」は、港区の他、都内各地の幼稚園や保育園、児童館などで実施され、多くの子供とその保護者に「安全」や「いかのおすし」について学んでいただいております。
 今後は同様の取組が都内の各区市町村に広まることで、更に子供達が安全・安心に過ごせるようになることが期待されます。