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地域安全の日防犯イベント
~特殊詐欺被害撲滅は国民の願い~
を開催

 令和2年9月19日(土)、板橋区内の東京メトロ有楽町線・副都心線 成増駅前に所在する成増アクトホールにおいて、警視庁高島平警察署主催による地域安全の日防犯イベントが行われました。『特殊詐欺被害撲滅は国民の願い』と題されたプログラムに、板橋区の坂本健区長をはじめ、多くの区民が参加しました。
地域安全の日防犯イベント
 冒頭、挨拶に立った警視庁高島平警察署の濱田里司署長は、最近の特殊詐欺被害の状況や特徴に触れ、次のように話しました。
 「今年1月から8月末までの集計で、高島平警察署管内での特殊詐欺発生件数は37件。これは昨年同時期に比べてマイナス19件と減少傾向にはありますが、未だに多くの高齢者の方が被害にあっています。」
 従来のオレオレ詐欺や還付金詐欺に加えて、巧妙化した新たな手口も登場しているのだそうです。それは警察署員を名乗る犯人から「あなたのキャッシュカードが不正に使われています。カードを使えないようにする必要があるので、今からお宅に伺います」と電話があり、やがて犯人が自宅にやってくるというもの。そして犯人は被害者の目の前で、カードの機能を失わない場所に鋏などで切れ込みを入れ、「これでカードは使えなくなりましたので、処分しておきます」と騙し取って、その後預金を引き出すという手口です。
 「特殊詐欺における電話の大部分は、被害者宅の固定電話にかかってきます。そして犯人は丁寧な口調で語りかけてくるので、本物の警察官だと信じてしまうのです。騙されないためには、自宅の固定電話を留守番電話設定にしておき、電話には出ないことが大切。万が一、受話器を取ってしまっても、話のなかに『キャッシュカード』、『還付金』、『お金』などのキーワードが出てきたら、間違いなく詐欺です。ただちに電話を切って、迷わず110番してください」と、濱田署長は特殊詐欺から身を守るための対策について教えてくれました。
写真:警視庁高島平警察署 浜田 里司 署長
警視庁高島平警察署 濱田 里司 署長
 板橋区では自治体においても特殊詐欺撲滅のため、非常に効果的な対策を講じています。かかってきた電話の内容を自動で録音できる「簡易型自動通話録音機」を、区内在住の65歳以上の方に無料で配布しているのです。
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/bousai/bouhan/torikumi/1005744.html
 「昨年、板橋区全体での特殊詐欺の発生件数は175件、被害額は約3億1000万円でした。これは一昨年に比べてマイナス7件、額にして約1億3000万円減ではありますが、犯人たちは手を変え、品を変え、知恵を絞ってきます。そうした悪知恵に屈しないよう、区民の皆さんもぜひご協力をお願いします。」
 来賓の坂本健・板橋区長がそう呼びかけると、場内から大きな拍手が送られていました。
写真:坂本 健 板橋区長
坂本 健 板橋区長
 続いて、高島平警察署地域課の鈴木友彦課長が登壇し、管内の治安情勢について説明しました。
 「今年1月から8月までの管内の刑法犯認知件数は655件。これは昨年同時期に比べてマイナス217件と減少しています。655件のうち208件が自転車が盗まれる被害ですので、たとえ5分程度の短い時間でも、自転車から離れるときには必ずカギを掛けることが大切です。」
 事件そのものは減っているものの、最も危惧しているのはやはり特殊詐欺。
 板橋区内には3つの警察署がありますが、高島平警察署管内での発生件数が最も多い点も気がかりなのだと言います。
 警察署の方から街の治安情勢について直接説明を受けることで、自分が住んでいる地域でどのような犯罪が発生しているのかを知る良い機会になり、防犯対策を始めるきっかけになります。
 鈴木課長は説明の最後に、「私たち地域課は、いつも皆さんの一番身近にいます。おかしな電話がかかってきたら、ためらわずに110番をしてください。」と語り、参加者たちも大きくうなずいていました。
写真:警視庁高島平警察署 鈴木 友彦 地域課長
警視庁高島平警察署 鈴木 友彦 地域課長
 続いてのプログラムは、東京都都民安全推進本部が提供する特殊詐欺の手口を題材にしたお芝居。犯人役、被害者役、警察官役をそれぞれプロの役者が演じることで、実際の騙しの手口や電話が掛かってきた場合にはどう対処すべきなのかを分かりやすく教えてくれます。
 今回題材にしたのは、「還付金詐欺」と「カードすり替え詐欺」の2つの手口。
 還付金詐欺はご存じのとおり、まず区役所の保険課などを騙る犯人から電話があり、「医療費の還付金がある。」などと嘘を言われ、近所のATMに行くように誘導されます。ATMに到着し、犯人に電話を掛け、指示通りにATMを操作すると、還付金が振り込まれるどころか、逆に犯人にお金を振り込んでしまうというもの。
 続いてのカードすり替え詐欺は、デパートの係員や警察官などを騙る犯人から電話があり、「あなたのカードで買い物をした犯人がいる。これからキャッシュカードの停止手続きをとるため全国銀行協会の職員があなたの自宅を訪問する。」などと言われます。その後訪問してきた全国銀行協会の職員を騙る犯人に、犯人が持参した封筒にキャッシュカードを入れて押印するように指示され、印鑑を取りに行っている間に別の封筒と差し替えられ、キャッシュカードを騙し取られてしまうというもの。
 どちらの手口も、お芝居の中では被害に遭う直前で、警察官や銀行職員が助けてくれ、幸いにも被害には遭わずに済みました。
 参加者からは「役者さんがそれぞれの役を演じてくれ、騙すところから被害に遭うところまでお芝居にしてくれているので、犯行の手口がわかりやすく理解できた。」との声が聞かれました。
写真:芝居のひとコマ。犯人からの電話を取る被害者
芝居のひとコマ。犯人からの電話を取る被害者
写真:電話越しに被害者を騙す犯人
電話越しに被害者を騙す犯人
 イベントの最後には、陸上自衛隊第1師団第1音楽隊によるコンサート。往年の人気ドラマ『西部警察パート2』のテーマ曲から始まった迫力の演奏が、場内の隅々まで響き渡っていました。
写真:ゲストで登場した、陸上自衛隊第1師団第1音楽隊
ゲストで登場した、陸上自衛隊第1師団第1音楽隊

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