平成30年度、モデル事業として、小学校入学前の児童とその保護者を対象に、防犯教室を開催しました。
講師は「NPO法人日本こどもの安全教育総合研究所」理事長の宮田美恵子先生にお願いし、都内の幼稚園3園で、入学前の平成31年2月に実施しました。
小学校に入学すると、登下校時など子供が一人になる状況も増えます。
子供が犯罪から自分自身を守るため、日頃から地域の人とあいさつを交わしたり、外ではできるだけ一人きりで遊ばないよう意識づけを行うとともに、保護者の方々には危険や安全箇所の特徴などを理解してもらうことで、子供の安全対策の強化を図ることが目的です。
始めに、自分の安全を守るためにはどうすればよいか、パネルシアターを使ってわかりやすく教えてもらいました。
他の人と対するときは距離を保つ、何かあったら大声で叫ぶ、防犯ブザーを鳴らす、逃げる時は大人がいる所へ等、子供たちもうなずきながら聞いていました。
パネルシアターのお話を受けての体験です。
まず、「他の人との距離感」を、保護者を相手に体感します。
自分の両手を広げ、その大きさの風船に自分が入っているようイメージし(自分のふうせん)、その風船のなかに他の人が入らないように気をつけます。
次に、実際に「防犯ブザーを鳴らして止める」練習です。
防犯ブザーを初めて鳴らした、という保護者の方もいらっしゃいました。
防犯ブザーは、子供がとっさに鳴らせるよう、ブザーの形状、つける場所にも気をつけてほしいと先生からお話がありました。
そして、「誰かに誘われてもついていかない」「いざというとき、より身軽に走れるよう、重いランドセルを置いて逃げる(ノーランドセル)」の練習です。
「大事なランドセルだけど、一番大事なものは自分の命だよ」という先生の言葉に子供たちも保護者の方々も納得。
子供たちは、先生から様々な誘い言葉をかけられてもきっぱり断り、腕をつかまれそうになると、リュックを置いて真剣に走って逃げていました。
最後に、先生から保護者の方々へお話です。
等、入学前に気をつけてもらいたいことのお話がありました。
終了後に保護者の方々からいただいたアンケートでは
というご意見が多く寄せられました。
これを機会に、家庭でも親子で話をし、安全についての意識を持ち続けていただけたらと思います。