安全安心なまちづくりのために
|
平成28年11月13日、都庁において「平成28年度 防犯ボランティアのつどい」が開催されました。会場には、実際に防犯ボランティア活動を行なっているという大勢の方が詰めかけ、新たな情報システムの紹介を受けるなどして、充実した時間を過ごしていました。 |
イベントに先駆けて行なわれたのは、小学生を対象とした「地域安全マップコンクール」の表彰式。どの作品も写真やイラストを駆使して、学区内にある危険地域や避難ルートの様子などが模造紙いっぱいに表現されていました。審査の結果、次の6校の作品が入賞作に選出され(表彰式では5校の代表者が出席)、晴れやかな表情で青少年・治安対策本部長より賞状を受け取っていました。 ○最優秀賞 大田区立新宿小学校 ○優秀賞 江戸川区立上一色小学校 世田谷区立塚戸小学校 ○デザイン賞 板橋区立舟渡小学校 杉並区立荻窪小学校 三鷹中央学園三鷹市立第三小学校 |
かわいらしい小学生たちの力作を見た後、ここから今日の本番。まずは、ホームページ「大東京防犯ネットワーク」で最近新たに導入された「防犯活動情報マップ」の操作方法が紹介されました。 地図上にあるアイコンをクリックするだけで、その地域の「特殊詐欺件数」や「放置自転車台数」などがひと目で見られるほか、侵入窃盗や交通事故の発生状況等を確認しながらパトロールのルートも簡単に作成できるというシステム。参加者のみなさんも、興味津々な様子でした。ご興味のある方は、以下のリンク先へ是非。 https://bouhan-tokyo.maps.arcgis.com/home/index.html |
最後は、メインイベントのシミュレーションワークショップ。 「うさぎママのパトロール教室」を主宰する武田信彦氏を講師に迎え、前半は、防犯ボランティアのあり方や円滑な運営方法のヒントなどをテーマにしたレクチャー、後半は、プロの役者の方による演劇を取り入れたワークショップです。 登場人物は、コウノさん(ボランティア経験8年のボランティア隊のリーダー/男性)、モリウチさん(ボランティア経験1年のメンバー/女性)、コバヤシさん(ボランティア経験は2回目の新人メンバー/女性)の3人。ストーリーは、ある日のパトロールを終えて帰ってきた詰所で展開していきます。 ところが、なにやら雲行きがおかしい……。 |
一時は40人のメンバーが在籍していたこのグループもメンバーが減ってしまい、今ではわずか4人。存続するためにも、なんとかして地域にアピールしなければと、頑張り屋のモリウチさんが色々と提案するのですが、コウノさんに「そんなこと必要ない。やらなくていいよ」と否定されてしまいます。あげくの果てに、そのうちコウノさんは先に帰ってしまって……。 そこで、日ごろボランティア活動をされている参加者のみなさんが、彼女たちを助けるために連携や継続のコツを教えたりアイデアを出し合ったりすることを通して、参加者全員が情報を共有するというのが、このワークショップのテーマです。 |
参加者は、3~4人ずつ18のグループに分かれています。それぞれがディスカッションしていき、各テーブルに貼りつけられた模造紙にアドバイスを直接書き込んでいきます。どのテーブルでも活発な意見交換がなされていました。 |
およそ1時間のディスカッションの後、参加者たちはモリウチさんとコバヤシさんに次々とアドバイスしていきます。 「(こちらから)動かなければ、出会えません」 「PTAなどの活動をうまく利用すれば、人の輪も広がる」 「町会で餅つき大会をやっている。参加しやすいと好評だ」 「子どもたちは毎年入れ替わるのだから、自分たちのことを知られていないと思っておくほうがいい」 など、多くの意見が出ていました。 |
クライマックスは、参加者の方からの意見をまとめたモリウチさんとコバヤシさんが、コウノさんにそれを伝えるシーン。具体的で説得力のある内容に、コウノさんも納得してくれたようでした。 演劇を取り入れた今回のイベント。参加された皆さんも、満足そうに帰路についていました。 |
|
閉会後、第2部の「大東京防犯ネットワーク講習会」で「防犯活動情報マップ」に興味をもった方々に、実際にパソコンを利用して体験をしていただきました。
参加者の皆さんの更なるレベルアップに期待します!!
|