子供見守りボランティアリーダー応用講座(前期) 第4日目
平成27年11月21日(土曜日)、都庁二庁ホールにて東京都子供見守りボランティアリーダー応用講座(前期)の第4日目を開催しました!
6月20日に開講した講座もいよいよ最終回を迎え、「子供見守り活動発表会」を開催しました。受講者の皆さんが本講座で学んだ企画実践力と地域連携力を活かし、地域で取り組んだ活動内容について、ご報告いただきました。

東京大学大学院
樋野准教授
樋野先生による発表ルール説明の後、一組15分で、地域課題を解決するための活動内容と成果、苦労した点や乗り越えたことなどについて、お話しいただきました。
発表プログラムは以下のとおりです。
No. |
活動名称 |
区市町村名 |
1 |
西新宿危険箇所改善活動 |
新宿区 |
2 |
団地内で遊ぶ子供達の安全確保 |
江東区 |
3 |
通学学童の見守り、校庭の芝刈り |
江東区 |
4 |
地域の危険箇所改善活動 |
練馬区 |
5 |
白鷺防犯プラス活動 |
中野区 |
6 |
安心・安全マップ作り |
目黒区 |
7 |
子どもの見守り活動 |
町田市 |
8 |
地域の危険箇所改善活動 |
清瀬市 |
受講者各自が、7月下旬から11月中旬にかけて地域の課題に合わせた改善策を自ら考え、子供見守りプランを作成し、それぞれの地域で実践されました。
例えば、
○子供見守りパトロール(通学時など)
○地域の清掃活動
○危険箇所点検を通じた地域改善
○地域祭りの警備への参加・活動のPR
○交通安全運動の参加
○青色防犯パトロールの参加
○学校・警察との連携
○安全安心マップ作り
○自分たちの組織の改善
○挨拶運動
○防犯講習の開催
○防災訓練の実施
など、様々な活動内容により受講者が地域と一体となって、子供が犯罪に巻き込まれにくい取組を推進しました。
7月に行った「子供見守りプラン」の発表は、持ち時間が一組3分でしたが、今回の活動発表会では15分と、より詳しく、丁寧に取組内容をお話しいただきました。
発表ごとに、講師から活動に対する労いの言葉や、今後の課題に対して的確なアドバイスを一人ひとりにいただき、受講者はなるほどと深くうなずいていました。
また、講師のコメントに続き、地域で活動する上で同様の課題に直面したことがある他の受講者や受講OBの方からもアドバイスやご提案、励ましの言葉が発せられる場面が多々ありました。
活動場所や規模はそれぞれ違いますが、志は相通ずるものが多いといった印象で、防犯ボランティアに対する意識の高い受講者同士の交流も多く見受けられ、大変有意義な発表会となりました。
そして、全員の発表が終わった後、樋野先生から全体講評をいただきました。

樋野先生は、「今まで応用講座をやってきた中でも、今回は非常に実践力があり、様々な活動をされていることに心より敬服しています。
現在70代前半の参加者が最も多いという防犯ボランティア活動にも世代交代が必要になっています。今日の議題の中にも「若い人の参加者を増やしたい」とありましたが、では、どのくらい若い人を入れるべきなのか。私自身も現役世代の取り込みを期待した活動をしていますが、やはりなかなか難しい現状です。私は、「団塊の世代」もしくはそのもう少し下の、新たに地域デビューをするような世代の方を、地域の安全活動にいかに取り込めるかが大事だと思っています。その世代は人口もこれから増えていきますし、従来型のパトロール活動に新しい考え方を導入してくれるのではないかと期待もしています。
また、いかに住み良いコミュニティーを作るか、自分たちの地域力を高めようとしている団体の活動が長続きしています。そういった動機の中で防犯ボランティアを志すような人が出てくるのが自然であり、長続きする秘訣であろうと考えます。
皆さんがこれから活動をされていく中で、そういったことを考えていただきながら次の施策を打っていただけたらと思います。
今回は素晴らしい発表を聴かせていただき有難うございました。」と話されました。

「子供見守り活動発表会」を終え、すべてのカリキュラムが修了。樋野先生から受講者一人ひとりに修了証が授与されました。
その後は全員で写真撮影!
皆さん、6月からの長丁場の講座にご参加いただき、ありがとうございました。
また、この間、地域で新たな活動にお取組いただき、お疲れ様でした!
本講座で得られた知識や経験、仲間を糧に、今後とも子供の安全・安心の確保に向け、
地域で一層のお取組をよろしくお願いします!
「これからも子供見守り活動がんばるぞ! おーっ!!」