東京都は、防犯ボランティア団体の活動状況を把握し、活動の特徴を明らかにするとともに、より効果的な安全・安心まちづくり施策を検討するため、アンケート調査を実施しました。
このたび、本アンケート調査の結果を取りまとめましたのでお知らせします。
◇調査実施方法
▼調査期間
平成22年12月10日(金曜日)から平成23年1月31日(月曜日)まで
▼調査対象及び方法
警視庁が把握している防犯ボランティア団体3,711団体を対象に、アンケート調査票を各警察署へ一括送付後、各警察署から各団体に配布、各団体から直接郵送での回収を行った。
▼回答者数
1,034団体から回答を得た(回収率 27.9%)。
◇調査結果のポイント
[防犯ボランティア団体の概要] (本文P2~7)
▼活動内容では、「防犯パトロール(91.7%)」がほとんどの団体で実施されており、次いで「子供の安全確保(58.8%)」、「環境浄化活動(37.8%)」、「青少年の健全育成(34.3%)」が続いている。
[若い世代のボランティア活動] (本文P10~12)
▼大学生など若い世代の防犯ボランティア活動への参加についての認識では、「団体の将来性や人手不足から、参加してもらいたいと思う(56.0%)」が最も多くなっている一方で、現実の参加状況については「これまで大学生など若い世代の参加はない(62.3%)」となっている。
[子供見守り活動] (本文P13~15)
▼今後、必要とされる子供見守り活動については、「地域ぐるみで子供の健やかな成長を見守るための取組(63.3%)」が最も多く、「子供を犯罪から守るための取組(58.2%)」が続いている。
[高齢者を対象とした活動] (本文P16~18)
▼今後、必要とされる高齢者を対象とする見守り活動については、「地域ぐるみで高齢者の孤立化を防ぐための取組(63.7%)」が最も多くなっており、次いで「地域で高齢者とコミュニケーションを図ることができる取組(57.3%)」、「地域ぐるみで振り込め詐欺などの被害を防ぐための取組(53.8%)」が続いている。
[活動地域の体感治安] (本文P19~21)
▼都内全体では「良い」「まあまあ良い」と感じている人は合計で62.7%、居住地域では「良い」「まあまあ良い」と感じている人は合計で86.7%となっており、都内全体の体感治安が「良い」「まあまあ良い」と感じている人の割合は、居住地域の体感治安と比較して24ポイント下回っている。
▼居住する地域で不安を感じる場所では「公園(43.4%)」が最も多く、居住する地域で不安を感じる行為や状況では「ゴミの散乱・落書きなどの行為(42.6%)」が最も多い。
▼居住する地域で身近な人が被害に遭うかもしれないと不安に感じる犯罪では「自宅等に入る空き巣(58.8%)」が最も多く、「振り込め詐欺や悪徳商法詐欺(57.0%)」が続いている。
[体感治安に不安を感じる社会的背景] (本文P22)
▼“若者の規範意識の低下”、“法律に違反しなければ何をやってもよいという風潮”など「身近に不安を感じる問題(46.0%)」が約半数を占めている。
▼“年金問題など高齢化社会への不安”の「身近かつ社会全体で不安を感じる問題(21.0%)」、“不安定な雇用情勢”、“メディア社会・ネットワーク社会への不安”などの「社会全体で不安を感じる問題(33.0%)」となっており、体感治安には、犯罪被害への不安感以外に複合的な要因が影響している。
◇情報提供
▼本調査結果については、以下リンクからご覧ください。
防犯ボランティア団体・活動に関するアンケート調査報告書 (PDF 1.10MB)
▼本調査にご回答いただいた防犯ボランティア団体のうち、ホームページでの公開を承諾いただいた団体(598団体)については、5月2日(月曜日)から掲載します。