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府中駅周辺安全安心まちづくり連絡協議会

取組主体の概要 府中市在住・在勤者有志による防犯パトロール隊
地域 東京都府中市
安心して暮らせるまちのために立ち上がった有志による防犯パトロール
東京のほぼ中央部にあり、古くから武蔵国の中心地として栄えてきた府中のまち。「府中駅周辺安全安心まちづくり連絡協議会」は府中駅周辺を中心に防犯パトロール活動を続けています。朝倉利明会長のもと、約20名の会員で構成される通称「府中駅周辺パトロール隊」は、おもに地元商店会の有志から成り立っています。今回は、府中警察署と合同で行われる防犯パトロールに密着しました。 【活動の拠点であるパトロール隊詰め所にて記念撮影】
【活動の拠点であるパトロール隊詰め所にて記念撮影】

6年前から続いている防犯パトロール活動
拍子木を持ってまちを見回る夜の防犯パトロール  会長を務め、府中防犯協会の会長も兼任している朝倉利明さんにお話を伺いました。
 「活動は月に2回、14日と20日に行っています。14日は府中警察署と合同で行う駅周辺の防犯パトロール、20日は市役所主催で府中市の各自治会が中心となった防犯パトロールです。このほかにも、ATMで振り込め詐欺の警戒活動などを行うこともあります。毎回の活動には、少なくても5~6名以上は集まっています。雨の日は荒天でもない限りパトロールをしていますが、『無理のない範囲で』が長続きの秘訣ですね」と朝倉さん。
いたましい事件をきっかけにパトロール隊が発足
 じつはこのパトロール隊が誕生したかげには、ひとつの事件がありました。今から6年以上前の2005年2月14日深夜、府中駅前にある金融機関にて職員1名の尊い命が奪われる強盗殺人事件が発生したのです。府中のまちに暮らす人々がこの事件によって受けた悲しみ、衝撃は計り知れないものでした。
 当時、府中防犯協会の副会長を務めていた朝倉さんは「安全安心なまちづくり」をねがい、地元商店会などを訪ね、パトロール隊の結成を呼びかけました。
 「やるしかないじゃないか、と思いましてね。あちこちに行って話をするうちに、『一緒にやろう』という仲間が増えていったのです」と朝倉さん。
 そして、事件の約4か月後の2005年6月17日に、地元商店会の役員が中心となって「府中駅周辺安全安心まちづくり連絡協議会」が発足。そして、まちを見守る防犯カメラの設置についても市に働きかけ、2006年1月に32台の防犯カメラが駅周辺に設置されました。
青パトとパトロール隊  府中駅周辺の防犯カメラの位置を表す看板
写真左:青パトとパトロール隊。写真右:府中駅周辺の防犯カメラの位置を表す看板
防犯カメラが設置されている場所を重点的に見回り
 それ以来、府中駅周辺の定期的・恒常的な防犯パトロールと、防犯カメラの設置・運営・管理を目的に掲げた活動を続けています。
 防犯カメラの設置費用は、都と市が6分の5を負担、「府中駅周辺安全安心まちづくり連絡協議会」が6分の1を負担しました。維持管理にかかる実費は、協議会がほとんど負担しています。そんななか、防犯カメラの数は6台増えて現在38台が作動中。今年中には、もう6台増える予定です。
 副会長であり府中防犯協会の副会長でもある五十嵐誠さんにお話を伺いました。
 「防犯パトロール活動は毎回、夜7時から行われます。防犯カメラを設置しているところを中心に回っていますが、歩いて40分ほどのコースになっています。ハンドマイクを持って広報活動をしたこともありましたが、家の中まで聞こえる拍子木の“カチカチ”という音に落ち着きました。防犯と防災を兼ねているんです」と五十嵐さん。
まちの各所に計38台の防犯カメラが設置されている  まちの各所に計38台の防犯カメラが設置されている
まちの各所に計38台の防犯カメラが設置されている
若い人も巻き込んで活動を続けていきたい
写真左より、副会長の五十嵐誠さん、会長の朝倉利明さん、事務局長の鳥越重久さん、府中市議会議長の村木茂さん  取材当日、防犯パトロール活動に参加していた府中市議会議長の村木茂さんにお話を伺いました。
 「事件の後、防犯パトロールの実施やカメラの設置の話を朝倉さんから聞いたとき、まちにとって本当に必要なことだと思いました。これからも市民の安全の推進役として活動を続けてほしいですね」。
 前述の6年前の事件の犯人は未だつかまっていませんが、現在も捜査は続けられています。しかし、駅周辺に設置された防犯カメラの成果は少しずつ現れているようで、これまでに防犯カメラに残された画像が、ほかの事件の犯人の検挙につながった例が何回かあるそうです。
 「現在、パトロール隊員の平均年齢は65〜66歳ぐらいでしょうか。年齢層が上がってきて、行き着くところは‥‥と心配な面も少しありますね」と朝倉さんは笑います。
 「これからは青年会などの若い人たちにも声をかけて、若い世代でも参加しやすい時間帯や環境・雰囲気づくりをしていけたらと思っています」と五十嵐さん。
 活動についての悩みは少なからずあるようですが、「これからも都と市と地域が協同して、防犯ボランティア活動を続けていきたいです」と朝倉さんが力強く語ってくださいました。

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