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 西東京市 わくわく栄

地域 東京都西東京市

 23区西端の練馬区に隣接する西東京市は、平成13年(2001年)に田無市と保谷市が合併して誕生した自治体で、その面積は練馬区の3分の1に満たない程度の大きさです。西武新宿線と池袋線の2本が東西に走っており、都心へのアクセスがいい便利さと、それでいて自然たっぷりの街並みを合わせもつことから、昨今は「住みやすい街」のランキングでも上位に入る人気ぶり。そんな街で実施されている、ちょっと変わったパトロールに同行してみました。 写真:わくわく栄のみなさん
「孫」を見守る気持ちでパトロール
 集合時間が近づくと、今回取材させていただいた「わくわく栄」のメンバーたちが西東京市立栄小学校の正門前に集まってきます。そして下校時刻の午後2時半、施錠されていた門が解放されると、色とりどりのランドセルを背負った子供たちが次々と駆け出してきます。そんな姿を、目を細めて見送っているのは同校の長尾信一校長です。
「こうして地域の皆さんが見守り活動をしていただけることに、本当に感謝しています。子供たちも皆さんと顔見知りになって自然と挨拶することができているし、皆さんになついている子もたくさんいます。もちろん犯罪抑止という面でも心強いですし、この学校の児童にとってかけがえのない存在です」
写真:長尾信一校長
長尾信一校長
 校長の言葉どおり、子供たちはみんな「こんにちは!」と次々に大きな声で挨拶しています。メンバーの皆さんと顔見知りになるだけでなく、「〇〇さん、こんにちは!」と名前を呼ぶ子もいるほど打ち解けているのです。
 その理由の一つとして、こちらの見守りは、ほかの地区の下校見守りとはひと味違っているからです。多くの下校見守りは、ボランティアが交差点などに立っていて、通り過ぎる子供たちを見送るというスタイルですが、こちらは子供たちと「一緒に歩きながら」パトロールするのです。
 通学路はおおむね平坦で歩きやすいのですが、道が狭い場所、見通しの悪い十字路や車の通行量が多い道路もあります。この町には大根などを栽培している畑も多く残っていて、パトロール隊は住宅街と田園風景が混在する景色の中を進むのですが、帰宅の方向が同じ子供たちにパトロールの隊列が加わるというわけです。
 パトロールには、地域の駐在さんなど警察官も一緒に参加してくれます。そのため、あちこちから「敬礼!」「こんにちは!」などと子どもたちから警察官に挨拶する声が聞こえてくるのも、こちらの特徴なのかもしれません。
写真:おまわりさんは大人気
おまわりさんは大人気
写真:友達と手をつないで
友達と手をつないで
 このパトロールは毎週金曜日、午後2時半に学校を出発します。歩くコースは3通り設定されており、それを今週はAコース、来週はBコース……というように巡回しています。スタートの時刻とその日のコースが決まっているだけで参加の当番表などはなく、あくまで「その日に可能な人が出る」というスタンス。
「やはりボランティア活動といっても、“ノルマ”になってしまったら負担になるじゃないですか。だったら、『今日のコースは自分の家の近くだから、ちょっと行ってみようか』と気楽に参加してくれるほうがいいと思うんです」
 そう話すのは、「わくわく栄」の西原みどり代表。
 この“気楽さ”のためか毎回10人程度の参加があり、それを5人ずつ2コースに分かれてパトロールすることも多いのだそうです。
「少し昔の話ですが、このあたりは痴漢が出ることがすごく多かったんです。その対策もあって、当時から市民の防犯意識は高かったし、私たちもパトロール活動を行っていました。でも今は痴漢が出るという話はあまり聞かなくなったので、その代わりに小学校の見守り活動に力を入れています。痴漢とは違ってかわいい子供たちを相手にできるんですから、それだけでも楽しいですよ。私は児童の保護者世代が小さいときから知っているので、今の子供たちは孫みたいなものです。子供たちの成長を見守りつつ、防犯活動もできているので、楽しく活動を続けられていますよ」
 そう微笑む西原さんは、ご自身も8人の孫をもっているそうです。こうして、栄小学校に通う“孫”たちは日々、そんな“おばあちゃん”たちに見守られているのです。
写真:西原みどりさん
西原みどりさん

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