自主的な防犯活動を支援するポータルサイト。最新の防犯情報を提供します。身近な仲間を誘いあって、できることから始めてみよう。

メニューを飛ばして本文へ進む

ホームへ戻る

防犯情報マップ

防犯トピックス

防犯ボランティア活動

都内区市町村の取組

安全安心まちづくり条例

防犯設備(防犯カメラ等)の整備

子供の安全対策

ボランティアリーダーの育成

地域安全マップ

企業連携

警視庁の取組

FAQ・このサイトの使い方

お知らせ・イベント

防犯団体登録・メール登録・各種資料

お問い合わせ

オープンデータ

防犯ボランティア活動紹介WEBマガジン
東京犬猫日和

地域 東京都世田谷区など

 犬の飼い主さんが日々のお散歩に防犯意識を取り入れることで街の見守りを行うわんわんパトロール。従事する人たちも増えてきており、今回また新たなスタイルの団体が誕生しました。ほかの団体とはひと味違う活動はどのようなものなのか。お話を聞いてきました。 写真:東京犬猫日和
動物愛護の観点から

 一面に落ち葉が敷き詰められた、晩秋の砧公園。世田谷区の中部に位置する広大な都立公園の一角に、犬を連れた人たちが集まっていました。それが今回の主人公・東京犬猫日和のメンバーさんたちです。
 もともとは、社会福祉活動の一環として動物保護活動を行ってきた「東京犬猫日和」ですが、それがなぜ、わんわんパトロールを始めることになったのか。代表の関口さんが、次のように説明してくれます。
「東京犬猫日和はこれまで、大型犬・負傷犬・老犬・飼い主が放棄、虐待してきた動物を保護する活動がメインでした。たとえば、真冬なのにガレージに繋ぎっぱなしとか、何ヵ月もシャンプーされずに汚れたままとかいう、困った状況にある犬たちを約10年以上にわたり保護してきました。」
 愛玩動物の飼育放棄が問題になっている昨今。理想的とはいえない環境に置かれてしまった犬は、想像以上に多いのです。関口さんは、そんな犬たちを保護したり、適正飼養のできない飼い主から犬を放棄させるだけではなく、動物を預かっては散歩の代行やシャンプーなどをし、必要であれば動物病院に連れていくといったボランティア活動をしてきたのだそうです。
 そんな期間が、ちょうど10年。「その節目として、何か次のことを始めたかった」と考えたときに行き当たったのが、わんわんパトロールでした。
 「あるとき、わんわんパトロールを都が積極的に推奨していることを知りました。散歩は毎日のことですし、そのついでに“ながら見守り”ができるのだったら、犬に関わっている私たちにはピッタリ。それで、すぐに始めることにしたんです。」
 それが昨年(令和2年)のことでした。
写真:東京犬猫日和わんわんパトロールのみなさん
東京犬猫日和わんわんパトロールのみなさん
広い範囲に分散しての個人活動
 当コーナーでご紹介するのはいつも、「○○区○○町」などと、メンバーが居住する地域に密接した活動をしている団体でした。しかし、こちらのグループはそうではなく、メンバーそれぞれの居住地は渋谷区・世田谷区・大田区・町田市・狛江市などに分散しています。もともとSNSで繋がったグループであり、そちらを介しての連絡は頻繁なのですが、日々の活動はほぼ個人で行うのが基本。その活動内容も、町内パトロールやゴミ拾いなどさまざまです。なぜなら、「すべては、毎日の犬の散歩に合わせて行うから」です。
 たとえば、大田区に住んでいるメンバーさんは、犬を連れての小学生の登校見守りに加え、中学生の下校見守りなどを行っています。この方はシェパードとシェルティーの多頭飼いをしているのですが、「小学校の低学年ぐらいだと、大型犬を怖がる子もいます。なので、小学校に行くときには小さめの犬を連れていくようにして、大型犬は中学校に行くときだけにしています。」と、細かい気配りを欠かさないそうです。
写真:胸のバッグも凛々しく
胸のバッグも凛々しく
地域のコミュニケーションに
 この日、砧公園に集まってくれたのは6匹の中型犬と大型犬。元々は、飼育放棄されて保護されたり、事情により飼育できなくなったため引き取られた犬たちだそうですが、現在の飼い主さんに寄り添って歩く姿はとても穏やかです。あまりの可愛らしさに、すれ違った人がよく話しかけてきます。
 「犬を連れていると、知らない人と話す機会が増えるんです。そうやって、人と人とが触れ合うことが地域のコミュニケーションになり、次に防犯に繋がり……というように、少しずつ社会貢献ができたらいいなと思っています。」と関口さん。さらに、「みんなが犬のことをもう少し考えてくれたり、優しくしてもらえるきっかけになれば」と、動物愛護家らしい視点からの言葉も加えます。
 コロナ禍の影響で、自宅で過ごす時間が長くなり、ペットに癒しを求めようと犬や猫を飼う人が増えているとか。一方で、飼ってはみたものの、世話に負担を感じるなどして、飼育を放棄する例も起きているそうです。地域の防犯に貢献するとともに、困っている飼い主や犬に救いの手を差し伸べる東京犬猫日和のわんわんパトロール活動は、これからも続いていくのでしょう。
写真:多くは保護犬なのだそう
多くは保護犬なのだそう
 ※防犯ボランティアの皆さんをサポートする当サイトでは、画像やテキストをアップロードすることで、日々の活動内容を記録できる機能「情報投稿マップ」をご用意しています。今回ご紹介した東京犬猫日和のメンバーさんたちは毎日のように活用していただいていますので、活動中のボランティア団体の皆さんも、ぜひ参考にしてみてください。
https://experience.arcgis.com/experience/dbc29db6ffe2408f872232a336937e49/page/page_0/


このページの関連カテゴリー