「3つの自慢」は「NHK」 |
平成17年からは、地元小学校の下校時の見守りを開始しましたが、この活動については不本意ながら1年足らずで中断となってしまったそうです。しかし、地域の宝でもある子供たちを見守ろうという機運が徐々に盛り上がり、平成20年に下校時の見守り活動を再開、更に平成22年には、登校時の見守りもするようになりました。 学校の朝礼で子供たちに砧町自治会の見守り活動を紹介してもらうこともあり、顔見知りになった子供たちの成長を見守ることができることも、楽しみのひとつだといいます。 小学生の登下校を見守る「朝パト」と「昼パト」、それに当初から続けられている「夜パト」。これらが、砧町自治会の「3大パトロール」です。 それと並行して、「3つの自慢」もあります。頭文字を取って「NHK」というそれがどんなものかといえば……
N 長く地道に続ける
H 人と人とのつながりを大切にする
K 絆を深める 行事・イベントを実行する
ここには、この街で生まれ育った人たちと、後から移住してきた人たちが手を取り合って、みんなが砧という街を故郷だと思って暮らせるように――との願いが込められています。 それを実現するため、砧町自治会の防犯活動もさまざま。自転車用防犯ステッカーの作製、行政等の支援を受けた見守りバッジなどの配付、公園の掃除や花壇の手入れ、防犯カメラの設置等々と多岐にわたります。
各取組の詳細は自治会のHPをご覧ください。
http://www.houzinnkakukinuta.com/koutuu3.html |
自治会が独自に作製した自転車防犯ステッカー (砧町自治会HPから転載)
自治会で設置した防犯カメラが街を見守ります (砧町自治会HPから転載)
その中でも特徴的な活動が毎年クリスマスの季節に行われているイルミネーションパトロール。子供たちと一緒に地域内でイルミネーションが綺麗なお宅を周りながらパトロールを行うそうで、パトロールの途中には、日頃から交流のあるグループホーム2ヶ所でサンタさんからプレゼントがもらえるそうです。話を聞くだけでも楽しそうで、ワクワクしてきます。子供たちも楽しみながら防犯パトロールに参加できるのも素敵な取組です。 |
クリスマスの季節に行われるイルミネーションパトロールの様子 (砧町自治会HPから転載)
そうした活動の今後の展望について、鈴木さんがこう教えてくれます。 「地域の全世帯のうち、自治会に加入しているのは2割ほど。今後はそれを少しずつ増やしていきたいと思っています。そうすれば、会員に向けての情報発信も密になり、活動全体の底上げもできると思うので」 多くのボランティア団体が抱える課題に「メンバーの高齢化」がありますが、若い人も多いこちらの自治会には、その心配は少ないそう。でも鈴木さんは、「ちょっと男性のメンバーが少ないので、もう少しいてくれれば……」と、男性陣に目をやりながら笑います。そんな光景にそれだけで、こちらの皆さんの仲のよさが伝わってきます。 「自治会の皆さんは本当に熱心で積極的な方ばかりで、いろんなアイデアを次々と出してくれます。そういう方たちと、この街の安心をつくり、子供たちの安全を守っていく。それが続いていけば、言うことはありません」と鈴木さん。 口で言うのは簡単ですが、継続していくには地道な努力が欠かせません。でも砧町自治会には、それを実行できるメンバーと固い絆で結ばれたチームワークがありました。 |
時短営業している店舗もあるので、駅前の商店街も入念にパトロール
パトロールを終えてひと息
|
| | |