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調布の治安を守る新撰組

 


地域 東京都調布市

 東京都のほぼ中央に位置する調布市。市の中央部には京王線や甲州街道がはしり、北には武蔵野の面影を残す深大寺、南には多摩川があるなど、都心に近いながらも豊かな自然が特徴的なまちです。市の中心である調布駅前では商業エリアがにぎわいを見せていますが、そこを抜けると閑静な住宅街が広がります。今回はこの地域の防犯パトロール隊「調布の治安を守る新撰組」の活動に同行させていただきました。 写真:調布の治安を守る新撰組のみなさん ※ 撮影のため一時的にマスクを外して撮影
調布の治安を守る新撰組のみなさん
※ 撮影のため一時的にマスクを外して撮影


幕末の志士になぞらえて
 メンバーは現在22名。その大半が、地元の商店主や企業経営者の方々です。というのも、もともとは「調布青年会議所を介して知り合った仲間たち」なのだそう。
 「結成は2017年。街をパトロールするなど、自分たちで自主的な防犯ボランティア活動ができないかという話が持ち上がり、すぐに意気投合して具体的に動き始めました。」
 と話すのは、代表の高橋裕二さん。 高橋さんたちが防犯ボランティア活動を始めるに至ったのには、メンバーの身近でも犯罪が発生したという背景もありました。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を間近に控え、調布市には東京スタジアムという大きな会場も所在しており、国内外から多数の観光客が来訪することが見込まれています。そんな街の安全安心に貢献しようとの思いが、防犯パトロール隊の結成につながったのです。
 そして、団体名は「調布の治安を守る新撰組」。新撰組局長だった近藤勇が調布市出身であることが、ネーミングの由来ともなっています。
 「同じく新撰組の土方歳三も日野市の生まれで、このあたりは新撰組と関わりが深い地域。それに、新撰組も元はといえば見廻組で、つまりはパトロールすることが役目でした。それが、私たちの防犯パトロールと重なったわけです。」
 団体の相談役の西山庄治さんが教えてくれたように、おそろいのキャップには新撰組と同じ模様が力強くデザインされています。
写真:西山 庄治さん
西山 庄治さん
写真:「誠」の文字と山型模様が金色に光ります
「誠」の文字と山型模様が金色に光ります

 

自家用車を青パトに
 防犯ボランティア活動をすると決めたと同時に、具体的な実施方法は、青パトによるパトロールと決まりました。「どんな方法でパトロールをするのがベストなのか考えたとき、迷うことなく青パトに決まりました。やはり、防犯パトロールで重要なのは“目立つこと”ですから。」と代表の高橋さん。徒歩では限定されたエリアしか回れませんが、車両なら市の全域を対象にできるとの思いもあったそうです。
 しかし、そこにはひとつ課題がありました。青パトに使用する車両をどう工面するのかという点でした。ただ、そのハードルはすぐに乗り越えることができました。メンバーの自家用車を青パトとして使用することにしたのです。
 「最初は相談役の西山さんの所有車から始まり、そこから次々とメンバーの車を青パト登録して使っています。パトロールのときにだけルーフに回転灯をつけ、ドアには「青パト パトロール」と記載されたマグネットシールを貼って走るわけです。当然に、ドライバーは全員、警視庁の青パト講習会を受講済みです。」
 と代表の高橋さん。
 現在、通常運用している青パトは4台。一つの団体で4台もの青パトを運用しているところに、調布の治安を守るという強い決意を感じます。そんな“調布の治安を守る志士”が、今日も調布のまちをくまなく走り回り、地域の安全安心を見守ってくれています。
写真: 
写真:4台の青パトが並ぶ姿は、非常に壮観です
4台の青パトが並ぶ姿は、非常に壮観です
写真:団体の活動に対して多くの地元企業や団体からの協賛が寄せられています (青パトの駐車場所に木札の芳名板を設置)
団体の活動に対して多くの地元企業や
団体からの協賛が寄せられています
(青パトの駐車場所に木札の芳名板を設置)

 

強制せず、個人の裁量で自由にパトロール
 団体のホームページを作り、チラシも適宜作成して配布しています。パトロールも頻繁に行われています。青パトを走行させるのは、昼間帯(子供たちの下校時刻)と夜間帯(19時前後から1~2時間程度)に分かれてはいますが、日時やコースを細かく設定することはありません。
 「いろんな決めごとをすると、“強制”になっちゃいますから。みんな仕事をもっているわけだし、集まりたくても集まれないことも多い。だから、一人ひとりが無理をせず都合のつく範囲内で、できるときにやればいいのです。」
 との高橋さんの言葉には、周りにいたメンバーたちもうなずきます。多くが30~40代と若く、現役世代の多いこの団体には、このスタイルが継続の秘訣となっているようです。
 とはいえ別々に走るばかりではなく、あえて青パトを数台連ねることもあり、そのときには調布駅前のロータリーを走ることもあるそうです。
 「やっぱり、やるからには目立たないといけません。この街には、絶えず見守ってる目があるんだぞと周囲に知らしめることで、犯罪抑止につながると信じています。幸い、うちの団体には若い人たちが大勢いるので、今後も続けていけると安心しています。」
 そう言って、相談役の西山さんは目を細めます。その満面の笑顔が、この団体の“チームワークや結束力”を象徴しているようでした。
今夜も調布の治安を守るため、いざ出動!!
今夜も調布の治安を守るため、いざ出動!!

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