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若い世代の防犯ボランティア団体「ピーポーズ」

地域 東京都

若い世代による防犯ボランティア活動で、安全で安心なまちづくりを

 現在、都内で活動している防犯ボランティア団体の多くは、高齢化や若手の後継者不足という課題を抱えています。こうした中、若い世代の防犯ボランティアを増やそうと、警視庁の呼びかけにより、大学生などの若い世代が中心となって結成され、精力的な活動を継続している団体が「ピーポーズ」です。よって、その活動地域は一つの地域に限られるものではなく、都内全域、様々な場所で防犯ボランティア活動に参加しています。
 今回は、「ピーポーズ」が毎月自主的に行っている防犯清掃活動に同行しました。
写真:警視庁防犯ボランティア団体「ピーポーズ」
防犯清掃活動に参加した「ピーポーズ」のメンバー



 集合場所の新宿駅前に集まったメンバーは、10名。いずれも都内の大学に通う若い学生達です。毎回十数名の隊員が参加する防犯清掃活動は、路上の吸い殻やペットボトル等のゴミを拾いながら、日本有数の繁華街である歌舞伎町やゴールデン街をまわって、新宿区役所に至るルートをパトロールします。
写真:ピーポーズのユニフォームを着て、いざ出発!
ピーポーズのユニフォームを着て、いざ出発!
 「子供の頃から、ボランティア活動など社会に貢献できることをしたいと思っていました。大学に入学してすぐにピーポーズの活動を知り、迷わず参加を決めました。」
 と話すのは、リーダーの酒井俊也さん。
「防犯活動といっても、いろいろなスタイルがあると思います。清掃活動は環境美化になるだけでなく、防犯にもつながるとわかったのは、ピーポーズでの経験を通してでした。街の方々から『ありがとう』と声をかけていただいたときは、とても嬉しく温かい気持ちになり、ピーポーズに入って良かったと感じる瞬間です。」
 普段でも、街にゴミが落ちていると気になるようになったと言う酒井さん。「小さな活動かもしれませんが、社会に貢献しているという実感があります。」と胸を張ります。
写真:ピーポーズ リーダー 酒井俊也さん
ピーポーズ リーダー 酒井俊也さん
 清掃活動に参加している各隊員は「パトロール中」と書かれたオレンジ色の上着や腕章を身につけ、両手にはゴミ拾い用トングとビニール袋を持って街を歩きます。防犯パトロールではよく見られる光景ですが、こちらのグループでは、他の団体とは違う点があります。それは、活動の様子をこまめにスマートフォンで撮影しているメンバーがいること。
 副リーダーの鈴木希望さんに話を聞いてみると、SNS用の写真を撮影しているとのこと。
「今日、ここに来ていないメンバーに向け、活動報告として撮影しています。撮影した写真をメンバー内で共有し、各メンバーがTwitterなどのSNSにアップするようになっています。そうすることで私たちの活動をより多くの方に知ってもらえるようにしています。」
 その言葉どおり、活動終了の数時間後には「ピーポーズ」のTwitterに、今回の防犯清掃活動の様子が投稿されていました。さすが若い世代の防犯ボランティア団体、SNSを効果的に活用してスピーディーに自分たちの活動を積極的に発信しています。
写真:活動の様子をスマホで撮影し、SNSへ投稿
活動の様子をスマホで撮影し、SNSへ投稿
写真:歌舞伎町の繁華街をキレイに
歌舞伎町の繁華街をキレイに
 ピーポーズが発足したのは平成22年。現在は約60名の隊員が所属、毎年3月には代替わりがあり、リーダーも交代するとのこと。
 10代目のリーダーになったばかりの酒井さんは、「先輩たちが築いてきた素晴らしい基盤を元に、自分たちの代でも自分たちらしい何かを積み上げたい。」と目を輝かせます。そして、その“何か”のひとつが「SNSを使った広報活動」であると抱負を語ってくれました。 「今、防犯ボランティア活動の中心となっているのは高齢者の方たちです。僕たちのような若い世代の参加を促すには、まず若者に活動内容を知ってもらう必要があります。そのためにも、SNSを使ってピーポーズの活動をたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。」
 発足以来、さまざまな活動を行ってきたピーポーズ。毎月行っている、この防犯清掃活動のほか、警視庁が都内各地で実施するキャンペーン等に参加して、お手伝いをすることも主要な活動の一つです。それ以外にも、月に1回、ランニングをしながら街の見守りを行う防犯ボランティア団体「パトラン東京」の活動にも、ピーポーズのメンバーが自主的に参加しています。
写真:ピーポーズ隊員も参加したパトラン東京の活動
ピーポーズ隊員も参加したパトラン東京の活動
 この日は逆に、ピーポーズの防犯清掃活動にパトラン東京の渡部信隆代表が参加していました。両団体ともに一つの地域だけでなく都内各地で活動しており、お互いの活動に参加することで、ボランティア団体同士の交流も活性化しています。
 こうして「ピーポーズ」という団体の枠にとどまることなく、世代を超え、人や社会、地域とつながるさまざまな活動の経験が、ピーポーズのメンバーに学生生活の充実をもたらしているのだそうです。
 酒井さんの卒業後の志望進路は、警察官。その夢がかなったときには、ピーポーズでのボランティア経験が絶対に生かせるはずだと、夢をふくらませています。
 ピーポーズの詳細はこちら
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/anzen/anshin/pipos_re.html(警視庁HP)
http://pipostokyo.jugem.jp/?cid=3(ピーポーズHP)
写真:パトラン東京の渡部さん(赤い上着)
パトラン東京の渡部さん(赤い上着)
写真:ピーポーズのマスコットキャラクターのハッピーポ※ハッピーポについては上記ピーポーズHP参照
ピーポーズのマスコットキャラクターのハッピーポ
※ハッピーポについては上記ピーポーズHP参照

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