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高南宝扇会防犯パトロール隊

地域 東京都杉並区

家族のような仲間達と楽しく続けるパトロール
 JR中央・総武線で新宿まで数分という立地にありながら、駅周辺には古くからの商店街が広がり、賑わいをみせる街・高円寺。古くは1555年開山の高円寺を中心にした門前町であり、現在は多くの古着屋が軒を連ねる“ファッションのメッカ”となっています。この街では、どのような防犯ボランティア活動が行われているのでしょうか。
 12月12日(木)、地元の老人会「高南宝扇会」防犯パトロール隊の活動に同行しました。
写真:白金パトロール隊の皆さん
高南宝扇会防犯パトロール隊のみなさん



和気あいあいのパトロール
 オレンジ色の帽子とジャンパー、その上には背中に「パトロール中」と大きく書かれた黄緑色のベストを身に着け、60代から90代の女性が中心となり結成された高南宝扇会防犯パトロール隊。秋も深まり木々の葉が色づく高円寺の境内に16名のメンバーが集まりました。
 「いつもこの場所に集合して3チームに分かれパトロールに出発します。道路のゴミ拾いをしながらパトロールをしています。」
 素敵な笑顔と滑舌のいい声で話してくれたのは高南宝扇会会長の佐山朝子さんです。
「うちのグループはみんな仲がよくて、何かあるとすぐに集まってくれるのが自慢。近所づきあいというより、ほとんど家族づきあいみたいな感じです」  満面の笑みで話してくれた言葉どおり、ゴミを拾いながらのパトロールは和気あいあい。軒先の花を見て「これ、何ていう名前だっけ?」等と、メンバー達は世間話に花を咲かせながらも、周囲を警戒し、路上に落ちているゴミを見つけるや、すぐに各自が持参したトングで拾っていきます。
 「パトロール中」と背中に書かれた目立つ服を着て街を歩くパトロール隊の姿は、犯罪を未然に防ぐ効果があるとともに、街の人に大きな安心を与えています。
写真:パトロール前の作戦会議中
パトロール前の作戦会議中
写真:紅葉を背にパトロールに出発!
紅葉を背にパトロールに出発!
 パトロールは毎週水曜日、約1時間を掛けて、清掃しながら街を歩きます。また、ちょうどこの時期は、年末の特別警戒として四日連続でパトロールを実施しているとのこと。高南宝扇会の活動としては、パトロール以外に、近所の氷川神社や公園の清掃、花壇の手入れなど多岐にわたり、何も予定のない日は年に数回しかないそうです。
写真:全員お揃いの帽子とユニフォームでパトロールを実施
全員お揃いの帽子とユニフォームでパトロールを実施
写真:高円寺氷川神社境内の清掃風景
高円寺氷川神社境内の清掃風景
 しかし、高南宝扇会がここに至るまでには決して順風満帆ではなく、解散の危機に直面したこともあったそうです。
 高南宝扇会は、もともと高円寺南4丁目町会の老人会が母体。長く続いた老人会でしたが、先代会長が退任した後を引き継ぐ人がおらず、活動もままならない状況が続いたそうです。
 その危機を脱したのが、12年前。現会長の佐山さんが会長を引き受け、名称も現在の「高南宝扇会」と名付けて、再スタートを切ることができました。
「会長の佐山さんが、誰にでも気さくに接してくれる面倒見の良い人柄で引っ張ってくれるので、みんな集まるのが楽しみなんです。」と副会長の岡野さんは話してくれます。
 メンバーの仲の良さと、自分たちが楽しみながら活動することが、パトロール隊を長続きさせるコツのようです。
写真:副会長 福井さん(左)・会長 佐山さん(中央)・副会長 岡野さん(右)
副会長 福井さん(左)・会長 佐山さん(中央)
副会長 岡野さん(右)
写真:公園や緑道の花壇の管理も担当
公園や緑道の花壇の管理も担当
いつか、誰かの模範になれたら
 「私が会長になって、最初に取り組んだ活動が防犯パトロールでした。このあたりで痴漢などが問題になり、不安に思っている人がいたからですが、何をしたら良いのかがよくわかりませんでした。そこで杉並警察署に相談して、一から教えてもらったんです」
 パトロールを始めてみると、いろいろなものが見えました。
 今では花壇に色とりどりの花が咲いている公園や緑道にも、以前はタイヤや雑誌、お弁当の食べ残し等が捨てられていて、誰もがその場所を避けて通っていたそうです。佐山さんたちが、パトロールをしながら、そのゴミを拾い続けた結果、今ではすっかりゴミもなくなり、誰もが安全に安心して通ったり、遊んだりできるようになりました。
 それから12年、高南宝扇会パトロール隊の地道な活動に対して、去る10月29日、令和元年度東京都都民安全推進本部長賞が贈られました。
 佐山さんは、今回の受賞を受け「みんなで地道にやってきたことが評価されて、本当にうれしく思っています。私は、この活動を生きがいに感じていますし、今まで以上に努力していこうという気持ちにもなりました。家族のような存在である仲間と一緒に、いつか誰かの模範にしてもらえる存在になれたら嬉しいです。」  と、感想を語ってくれました。
 はじめは、パトロール隊の活動に乗り気ではないメンバーもいたそうですが、佐山会長が先頭に立ってみんなを誘って活動を続けたことで、パトロール隊の活動が、メンバー達の生きがいになり、地域を繋ぐ一つのコミュニティとなっています。
写真:高南宝扇会防犯パトロール隊が受賞した賞状
高南宝扇会防犯パトロール隊が受賞した賞状
写真:授賞式に参加した際の佐山会長
授賞式に参加した際の佐山会長

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