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子供110番の家等への駆込み体験訓練

子供110番の家等への駆込み体験訓練を実施しました!

 平成26年11月21日(金曜日)、足立区立西新井小学校とその周辺で、子供が通学路等で見知らぬ人から声を掛けられ、付きまとわれたとき、「子供110番の家(足立区では「こどもをまもろう110番」)やコンビニへ駆け込む訓練を行いました。
 訓練は、学校やPTAを中心に、地元の教育委員会や警察署等が連携して運営され、足立区立西新井小学校の3年生76名と、11軒の駆込み先協力者の方々が参加しました。
 「子供は、子供110番の家に関する知識を持っている。でもいざというとき、知らない人の家に駆け込むことができるのか。」また「駆込み先の協力者も、駆け込んできた子供を適切に保護し、警察等へ通報することができるのか。」という問題意識の下、関係者が一体となって参加体験型の訓練を行いました。

1 全校児童による不審者対応訓練

 訓練当日、会場となる西新井小学校では、4時間目に不審者が学校に侵入した想定の訓練を全校児童で実施しました。校内放送や教員の指示により体育館に集められた児童らは、不審者の出現場所が校内の場合、校外の場合に分けて、スライドによりわかりやすい説明を受けました。

 校外で犯罪に遭わないためのキーワードは、「いかのおすし」です。

【いかのおすし】
いか … 知らない人についていかない
 の … 他人の車にらない
 お … おごえを出す
 す … ぐ逃げる
 し … 何かあったらすぐらせる
 ここで、「す」は『すぐ逃げる』とありますが、どこへ逃げたらよいのかについて、安全教育担当の先生は「下校中、子供が危険に遭遇したり、困りごとがあるとき、緊急避難できる場所として、区内には『こどもをまもろう110番』があります。また、コンビニも駆け込んできた子供を保護してくれます。」と、それぞれのシンボルマークを見せながら児童らに説明しました。

足立区こどもをまもろう110番 日本フランチャイズチェーン協会(コンビニ)セーフティステーション
足立区
こどもをまもろう110番
日本フランチャイズ
チェーン協会(コンビニ)

セーフティステーション
※デザイン変更に伴う張り替え期間中の
ため、2種類のポスターがあります。

2 駆込み体験訓練の実施

 ★始まりの会★
 給食を食べた後、午後から3年生は体育館に集合して駆込み体験訓練に臨みました。最初に柴校長と西新井警察署の澁谷生活安全課長から訓練の趣旨・目的について話がありました。

柴校長 「まちなかで不審者に遭遇しても、防犯ブザーを鳴らせる子供はほとんどいません。大声で助けを呼ぶことができる人もいません。今日の訓練は、いざというときに大人に知らせながら、逃げるようにするための練習です。」
柴校長
澁谷生活安全課長 「登下校の際に不審者に声を掛けられるという事案が、このエリアで発生しています。今日の訓練は、子供たちにとっての訓練であると同時に、子供が駆込んだ協力者が、迅速に通報できるようにするための訓練です。」
澁谷生活安全課長

 その後、教育委員会の担当者の掛け声に合わせて、大きな声で「助けて」と叫ぶ練習をしました。いざというとき、なかなか大声を発することはできないと言われています。この訓練により、いざというときに備えました。

 さて、準備を整えた後、1班8人程度で10のグループに分かれて、実地訓練に出発します。グループリーダーは西新井小学校の教員。サブリーダーは主にPTAの方です。これに「訓練中」というプラカードを持つ区職員が加わり、また交通安全対策上、保護者の方の協力も得て、訓練場所へ向かいます。 訓練場所に移動する子供たち
訓練場所に移動する子供たち

 ★不審者対応訓練★

不審者対応訓練  訓練場所に到着した後、区職員は駆込み先の家を訪問し、これから訓練を始める旨を伝えます。
 この間リーダー・サブリーダーと子供たちは安全な場所で待機。不審者役のPTAも子供たちから見えない場所で待機します。
 「訓練中」のプラカードを持つ区職員が拡声器により訓練開始を周知します。不審者対応訓練
不審者対応訓練  不審者対応訓練は、運営時間や駆込み先確保の都合上、4人の子供が一緒に下校しているところ、見知らぬ人に声を掛けられるという設定で行われます。
 不審者役のPTAは「お母さんの友達なんだけれど」「学校まで行きたいのだけれど、案内してくれないかな。」と言葉巧みに誘いかけます。子供たちは、不審者がよく使う4つの言葉を事前に学習していて、その言葉が使われると不審者と判断し、すばやく防犯ブザーを鳴らしたり、大声で「助けて」と叫びながら走り出し、「こどもをまもろう110番」の家へ駆け込みました。 不審者役の登場
不審者役の登場

駆込み先へ逃げろ!  ★駆込み体験★
 子供たちが走り出すと、不審者役もあとを追います。約20メートル先の協力者宅に到着すると不審者役もあきらめ退散します。
 初めて訪問する知らない人の家。慌てているためか、鍵はかかっていないのに門扉がなかなか開けられないことも経験しました。
駆込み先へ逃げろ!
 ようやく協力者に迎え入れられ、保護されて落ち着く子供たち。訓練と分かっていてもドキドキの連続です。しかし、この経験により、いざというとき、子供たちは速やかに「こどもをまもろう110番」へ駆け込めるようになるのです。 保護される子供たち
保護される子供たち

通報対応役へ連絡する協力者
通報対応役へ連絡する協力者
 ★保護・通報訓練★
 駆込み先協力者の方も子供を保護した後、模擬的に110番通報します。初めて経験する「事件ですか。事故ですか。」との問いかけに戸惑いながらも、「子供が路上で見知らぬ人から声を掛けられて、駆け込んできました。」と返答します。そして、その時の様子や犯人の特徴についても、子供に確認しながら伝えます。この経験も貴重です。

 訓練が終了すると、協力者へお礼を述べて、次の訓練場所へ移動します。当日は10グループがそれぞれ2か所で駆込み体験をして学校へ戻りました。

おわりの会  ★おわりの会★
 訓練に参加した子供から「怪しい人が近づき話しかけてきたので、4つの言葉が出ないか考えながら話を聞きました。今回の訓練では、怪 しいと思ったらすぐ逃げるということが体験できました。今後も下校時には意識したいです。」という感想が発表されました。
 また、「(いざというとき)大きな声が出せましたか。防犯ブザーを鳴らすことができましたか。」という先生からの問いかけに対し、多くの子供が「できました。」と手を挙げていました。

3 訓練を振り返って

 東京都では、より効果が高い参加体験型の取組を推進するとともに、内容をさらに充実させて都内全域に広めてまいります。
 このため、訓練実施後も参加者やスタッフ等にアンケート協力をお願いしています。今回、駆込み先の協力者からは、「いざというときに適切に対処できそう。」「保護・通報の方法について理解が深まった。」という回答が数多く寄せられました。また、多くの子供からも「いざというときの対策ができた。」「どのように対応すればいいのか学べて、ためになった。」という感想が寄せられました。

 足立区教育委員会は、「今回のモデル事例を基に、他校でも実施できるようにシナリオ等を整備するとともに、PTAが地域で自主的に訓練を実施するよう促していく。」としています。
 東京都も、今年度実施した2事例を総括し、訓練実施のための「準備マニュアル」や「運営マニュアル」を更新して、都内全域の区市町村でご利用いただけるようにします。
 訓練の実施に当たっては、学校やPTA、町会、自治会、警察、区市町村など様々な関係者による連携が必要です。マニュアルが必要な方は、下記担当までご連絡ください。

【担当】
 東京都青少年・治安対策本部総合対策部安全・安心まちづくり課
 電話: 03-5321-1111(内線21-776) FAX: 03-5388-1217
 組織メールアドレス: S8000565【at】section.metro.tokyo.jp
 ※【at】を@に変えて送信してください。

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