自主的な防犯活動を支援するポータルサイト。最新の防犯情報を提供します。身近な仲間を誘いあって、できることから始めてみよう。

メニューを飛ばして本文へ進む

ホームへ戻る

防犯情報マップ

防犯トピックス

防犯ボランティア活動

都内区市町村の取組

安全安心まちづくり条例

防犯設備(防犯カメラ等)の整備

子供の安全対策

ボランティアリーダーの育成

地域安全マップ

企業連携

警視庁の取組

FAQ・このサイトの使い方

お知らせ・イベント

防犯団体登録・メール登録・各種資料

お問い合わせ

オープンデータ

地域に広がる、「パトラン」の輪
~パトラン東京の活動を取材~

 令和5年1月21日、江戸川区で防犯イベントが行われました。ある市民団体の呼びかけに区が協力し、多くの地元企業や町会・自治会など各種団体の賛同も得て、15団体118名もの参加者が集まる大規模なものとなりました。

 

写真1

 

 集合場所となったJR平井駅前の広場には、そろいのビブスを身につけた人や勤務先の制服姿の人に加え、ランニングウェアに身を包んだランナーと思しき人の姿も目立っています。このイベントの主催は「パトラン東京」という市民団体なのです。

 昨今、参加する人が増えているパトロールランニングは、文字どおりランニングしながら街の安全安心を見守る新しい防犯活動の形。平成24年頃福岡県で始まった活動だそうですが、ランニング愛好家にとっては、「趣味のランニングをしながら防犯ボランティア活動ができる」という気軽さにより全国へと広がり、令和元年に結成されたのが「パトラン東京」です。

 この日は、快晴ではあったものの北風が強く、活動開始を待つ参加者たちは皆ダウンジャケットなどに身を包み、それでも耐えられないほどの寒さに肩をすくめていました。

 そこに元気な声を響かせたのは、江戸川区の斉藤猛区長。「寒いので、ひと言だけ」と前置きして次のように挨拶し、参加者の皆さんを激励しました。

 「皆さんの活動が、綺麗な街、安全・安心な街をつくってくれます。心から感謝申し上げます。そして、今日もよろしくお願いいたします!」

 

写真2斉藤猛区長

 

 続いて挨拶に立ったのは、パトラン東京代表の渡部信隆さん。

 「行政や地元の企業・団体の方々と共同で活動するのは今回が3回目ですが、回を追うごとに参加者が増えてきていて、とてもうれしく思っています。ここ平井に住んでいる人も住んでいない人も、障害のある人もない人も多様な力を結集して、みんなで住みよい街をつくっていきたい。それぞれが力を合わせて街を綺麗にして、犯罪の起きにくい環境づくりをしていきたいと思っています。私たちパトラン東京も、微力ですが地域に尽力していくつもりですので、今後ともよろしくお願いします」

 参加者に向けて熱いメッセージを送りました。

 

写真3渡部信隆さん

 

 この日のスケジュールは、まず、「星屑拾い」(ゴミを星屑と模して表現した清掃活動)。平井駅を中心に徒歩10分圏内を5つのエリアに分け、およそ20人ずつのグループが手分けして、路地の奥までくまなく「星屑」を拾います。

 一見綺麗でも、ビルとビルの間などをよく見ると、さまざまなものが落ちているもの。各グループには可燃ゴミ用と不燃ゴミ用のビニール袋が配布され、トングを持つ人たちが手際よく回収していきます。安全確保のため、車や自転車が近づいてくれば誰かが注意喚起の声をかけます。

 街の人たちとすれ違う際には、必ず「こんにちは!」と元気に挨拶。なかには、「寒いのに、ご苦労さまです」「綺麗になって気持ちいいよ。ありがとう」などと労ってくれる人もいて励みになります。

 パトラン東京では「ゴミ」ではなく「星屑」と呼ぶそうですが、最も多いのは飲み物の缶やペットボトルなど。次に目立つのは、タバコの吸い殻。この日は、壊れた傘や殺虫剤のスプレー缶など、珍しい「星屑」も見つかりました。

 およそ50分後、集合場所に戻った参加者の皆さんが集めてきた星屑は、大きな袋にまとめられましたが、その数はざっと十数個。同じグループで活動した人たちが一緒に記念写真を撮るなど、和気あいあいとした雰囲気のなかで「星屑拾い」は終了しました。

 

写真4「星屑」がないか隅々まで目を光らせます
写真5スムーズな連携プレー

 

 参加者の中には地元郵便局の皆さんやJR平井駅の駅員さんたちもいました。どちらも地域に根差した事業を行っている方々。本イベントの参加について、「住民の方々に顔を覚えてもらえれば」「平井駅周辺の安全・安心の向上に少しでも貢献できれば」と話してくれました。

 

写真6郵便局の皆さん
写真7JR平井駅の皆さん

 

 引き続いて行ったのがパトウォーク&パトラン。「徒歩」、「ジョギング」に分かれて地域のパトロールを行います。時折吹きすさぶ北風の中、1時間ほどのパトロールを終えて戻ってきた皆さんの表情は爽快そのもの、額にはうっすら汗が浮かんでいました。

 

写真8「Patrol Running」の赤いユニフォームが「パトラン」の目印
写真9パトラン東京の皆さん

 

 「できる人が可能なときに活動する」のが、仕事や趣味をしながら行う“ながら見守り”の最大のメリット。パトウォークやパトランだけでなく、犬の散歩をしながら街の見守りを行う、“わんわんパトロール”をしてくれる人も増えてきています。

 あなたも身近な方と一緒に、〇〇〇しながら、まちの見守り始めてみませんか。