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11月21日、東大和市立第七小学校にて「子供安全フォーラム」が実施されました。当日は、快晴に恵まれ、都内教職員はじめ、保護者や地域ボランティア、警察関係者、約100名以上の方々が参加されました。
東京都青少年・治安対策担当部長 八木沼氏は、「子供自身が守る」「学校が守る」「地域が守る」を3本柱として、<地域安全マップづくりの推進><学校防犯カメラの設置及び活用マニュアルの作成><青色パトロールの推進>など様々な東京都の取組みを紹介し、今後も関係機関と協力をしながらさらなる取組を推進していく決意を述べられました。次に、警視庁生活安全部参事官 高木氏は、「子供を狙った性犯罪やこうした事件の前兆ともみられる声かけ事案等が多発するなど、子供を取り巻く環境は厳しい。警視庁は今後とも子供の安全確保を最重要課題として取り組んでいく。」と述べられました。
第一部では、<不審者対応訓練><さすまた等学校防犯器具取り扱い訓練>の2つの訓練が行われました。
<不審者対応訓練>では「ガソリンの入ったポリタンクを持った不審者が、受付手続きを行わずに、校内に侵入した」という想定のもと、
続いて、<さすまた等学校防犯器具取り扱い訓練>では、警視庁逮捕術指導室の警察官による実演指導が行われました。訓練には、現役の教員も参加。防犯器具の「さすまた」や教室にある「机」「椅子」を使って犯人を押さえつけたり、逆に犯人の立場になって押さえつけられた時の威力を知ることができ、身近な物でも使用方法によって有効な防犯器具になるんだと感心されていました。
第二部では、2001年6月8日に起こった「大阪教育大学付属池田小学校児童殺傷事件」で、被害者の遺族である本郷氏が、亡くなった優希さんの写真を傍らに、包丁をもった侵入者が起こした悲惨な事件を振り返りながら、「子供たちの安全に真剣に取組み、それぞれの地域や学校にあわせた、独自の施策を考え、具体的な行動に移して行くことが安全につながります。未来ある子供たちが安心して生きていける、安全で明るい社会作りに向けて、歩んでいけるように心から願っています。」と切実な思いを訴えてられていました。