東京都子供見守りボランティアリーダーの育成講座修了者の活動紹介 |
|
今回ご紹介する秋澤さんは、杉並区和田三丁目西町会内、杉並第十小学校で様々な防犯ボランティア活動をされています。 |
〔23年度 前期修了者 秋澤博之さん〕
平成23年度前期「東京都子供見守りボランティアリーダーの育成講座」修了者の秋澤博之さんの現在の活動状況について取材をさせていただきました。
秋澤さんは、現在、杉並区和田三丁目西町会の交通・防犯部長として活動されており、23年度に受講した講座をヒントに、東京都子供見守りチャレンジ提案事業を活用し、念願であった「おじいちゃん・おばあちゃんによる児童生徒の見守り隊(以降:見守り隊という)」を、小林町会長、井出副町会長、齋藤副町会長とともに立ち上げました。現在のメンバーは70歳代を中心に38名で構成され、最高齢は86歳です。
見守り隊を立ち上げるまでは、活動資金等の苦労も多々ありましたが、地域住民、学校関係者、PTA、杉並区役所の協力もあり、見守り隊の結成にこぎつけました。
結成時には、誰から(特に子供たちから)見ても分かる見守り隊のネームが入った黄緑色のジャンパーと帽子を製作しました。
メンバーに過度の負担をかけないよう、無理せず、できるときに、それぞれの自宅付近の通学路で、子供たちに声をかけながら見守り活動をしています。
登校する子供たちに「おはよう。」と声をかけながらハイタッチをしたり、「おじいちゃん(おばあちゃん)、昨日いなかったじゃない。」と言われたり、子供達から慕われるようになったことが嬉しいです。
地域の子供は自分の孫のように可愛いので、子供たちと顔見知りになれたことは、嬉しいかぎりです。活動と通してメンバーの意識も変わってきました。
また、杉並第十小学校の吉井校長先生には大変ご理解をいただき、見守り隊結成にあたり、朝礼時に「これから通学路で、あなたたちを見守ってくれるおじいちゃん・おばあちゃんです。」と全校児童に紹介してくださいました。これにより、子供たちは違和感なく見守り隊のことを覚えてくれました。
初めての試みでしたが、杉並第十小学校、杉並区、地域住民のご協力をいただき、小学校の「食育」授業で、「餅つき」を取り入れていただきました。とても感謝しています。今の子供たちは「餅つき」を見る機会はなかなかありませんので、実施できてホッとしています。
学校や行政との連携を密にしながら、メンバーを増やし、見守り活動の輪を少しづつ広げていきたいと思っています。下校時間帯の見守り活動も検討中で、今後の課題となっています。
|
子供たちが見守る中、見守り隊の皆さんと先生方が協力してお餅をつきました。
見守り隊の方が杵を打ち付けるタイミングに合わせて、子供たちが「よいしょ~!」と大声をかける光景は、地域・学校・子供たちが一体となり、まさに十小の教育目標である“か・が・や・き”のひとときでした。
※吉井校長先生(女性)が率先して手返しをしている姿に、参加者全員が感激しました。
子供たちにふるまわれたつきたてのお餅で作った雑煮 |
これまで、地元において、町会役員として子供見守りパトロールを中心に防犯活動をしていました。
しかし、毎朝、子供にも大人にも「おはよう。」「おはようございます。」と声をかけても「知らん顔」をして通り過ぎる子供・大人も少なからずいました。「このままではいけない。小学校、PTAに働きかけたい。」と感じていました。
そんな折、講座のことを知り、「子供見守りパトロールの更なる向上」、「子供と保護者と学校とのつながり」について活動のヒントを教えていただけるのではと思い受講しました。
講座は5月から8月の土曜日の8日間という長い期間で、苦労もありましたが、1日も休むことなく受講させていただきました。
先生方の講義は本当に参考になりました。特に、防犯ボランティア活動を実践している先生方の話は本当に参考になりました。
このページの関連カテゴリー