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子供たちを守る「見守りの輪」を広げる

 令和7年1月11日、日野市内のイオンモール多摩平の森において「TOKYOこども見守りの輪プロジェクト」の防犯イベントが開催され、未就学から小学校低学年までの子供とその保護者らを対象に、防犯教室やオリジナル缶バッジ製作体験が行われました。

 

写真:「TOKYOこども見守りの輪プロジェクト」の様子

 

~TOKYOこども見守りの輪プロジェクトとは~

 この「TOKYOこども見守りの輪プロジェクト」とは、親子で訪れる機会の多い商業施設等の事業者と連携し、子供たちの安全安心を守る東京都の取組のことで、子供たちを守る「見守りの輪」を広げ、「親子の防犯意識の向上」や「地域ぐるみで子供たちの安全安心を守るという社会気運の醸成」を図ることを目的としています。
 今回は、東京都と連携しているイオンモール株式会社、日産東京販売ホールディングス株式会社とともに、親子で学べる防犯教室などの防犯イベントを実施しました。

 

~子供に対する声かけ事案等について~

 防犯教室の講師は、NPO法人日本こどもの安全教育総合研究所理事長の宮田美恵子さん。安全教育などの分野を専門とし、全国各地で数多くの講演を重ねている方です。
 まず初めに保護者向けとして、子供に対する声かけ事案や不審者の目撃情報等の現況を伝えてくれます。国内では依然として誘拐事件が発生しており、決して他人ごとではないとのこと。警視庁が公表しているデータをもとに地元・日野市の状況にも触れて、実際に起きた声かけ事案などの内容を説明してくれました。

 

写真:パパの膝に乗ってパパの膝に乗って

 

~大事な約束「いかのおすし」~

 子供たちを犯罪から守るためには、保護者や学校、あるいは地域全体での見守りが重要になるのは言うまでもありません。同時に、子供たち自身が自分の身を守れるような知識をもっておくことも重要です。
 そこで宮田さんは、子供たちに覚えておいてほしいキーワードとして、「いかのおすし」を教えてくれます。それは、こんな防犯標語でした。

 

 ついていかない
 くるまにらない
     おごえをだす
     ぐにげる
     らせる

 

 宮田さんはこれらをひとつずつ、子供が理解しやすく、また覚えやすいように噛み砕いて教えてくれます。聞いている子供たちも真剣な表情で、何かを質問されれば大きな声で答えていました。

 

写真:「いかのおすし」必ず覚えてね「いかのおすし」必ず覚えてね

 

~「いざ」というときのために~

 子供たちは座って話を聞くだけでなく、実際に声かけ事案の対応方法を体験するコーナーもありました。まずは、防犯ブザーを鳴らす練習です。「いかのおすし」の「お」である「おおごえを出す」ですが、声を出すことができない場合は声よりも大きい音が響く防犯ブザーも非常に効果的です。ただし、いざというときに使えなければ意味がありません。そうならないためにも使い方の練習をしておく必要があるのです。
「たとえば学校に登校する朝などに、ご自宅で防犯ブザーを鳴らす練習をしておくといいと思います。そうすれば子供たちも使い方を忘れなくなりますし、電池切れのチェックにもなります」と教えてくれました。
 続いて「すぐにげる」の練習を行い、「助けて!」と叫びながら「こども110番」の目印がある店舗まで逃げる練習をしました。こちらも、参加した子供たちはみんな、大きな声を出すことができていました。

 

写真:上手にできました上手にできました
写真:見事な全力疾走です見事な全力疾走です

 

~見守りの輪の広がり~

 この日のイベントでは防犯教室のほか、オリジナル缶バッジ製作体験や、日産東京販売ホールディングスが提供する「NISSANわくわくエコスクール」(児童に地球環境問題と自動車産業の環境技術の取組を伝える体験教室)が行われました。
 オリジナル缶バッジ製作体験では、自分で塗った絵をその場で缶バッジにできるとあって、子供たちの目もキラキラ輝きます。みんな思い思いに、ぬり絵を楽しんで、完成した缶バッジをうれしそうに受け取っていました。

 

 このように子供たちを守る「見守りの輪」が各所に広がっています。
 TOKYOこども見守りの輪プロジェクトは、今後ますます子供たちを守る「見守りの輪」を広げ、
 ・親子の防犯意識の向上
 ・地域ぐるみで子供たちの安全安心を守るという社会気運の醸成
 を図り、安全で安心なまちづくりを推進します。

 

写真:好きな色に塗ってオリジナル缶バッジに好きな色に塗ってオリジナル缶バッジに