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令和6年度「防犯ボランティアのつどい(秋)」を開催

 令和6年9月26日、武蔵野市内のホールで「令和6年度防犯ボランティアのつどい(秋)」が開催されました。同時に、インターネットを介したライブ配信も行われ、対面とオンラインを合わせて約70名の参加がありました。

 

写真:会場の様子

 

 まずは、当サイトの運営をはじめ、防犯ボランティアの活性化や子供の安全対策を推進している都民安全推進部の安全・安心まちづくり担当課長から、都内における昨今の犯罪発生状況などを紹介しつつ、街の安全・安心の実現にとって、防犯ボランティアという活動がいかに有効であり、いかに役立っているかという点など、防犯ボランティアの意義と役割について紹介がありました。

 次に登壇した田留課長代理は「防犯ボランティアを広めましょう」ということをテーマに、「すでに活動をしてくださっている方は、その輪を少しでも広げていただけるよう、まだ活動していない方は、まずは第一歩を踏み出していただけるよう、ご協力をお願いいたします」などと熱く語りました。

 

写真:田留課長代理田留課長代理

 

~企業の目的は地域への還元 活動発表「防犯CSRのススメ」~

 ここからは、2名のゲストから、それぞれの活動内容が発表されました。
 最初に登場したのは、愛知県にある電機メーカー・加藤電機の加藤学社長。同社は「安心と安全を次の世代に」を理念に、主に自動車関連のセキュリティーシステムや防犯カメラなどを製造・販売する企業だそうです。
 スピーチのテーマは、防犯CSRについて。CSRとは、Corporate Social Responsibilityの頭文字で、語源などをたどると「社会に対して、企業がどんな責任(応答)を果たせるのか」という意味だそうですが、加藤さんは「私は、CSRの活動そのものは『人を守ること』だと思っています。あるいは、人類の生活と文化を守ること。これが、今の企業にとって非常に重要であると考えています」と説明してくれます。
 企業の目的は、製品やサービスを売って利益を上げることですが、それだけではダメ。より大切なのは、地域に何かを還元することである――と話す加藤さんが今、注力しているのが「全国防犯CSR推進会議」という組織での活動。こちらは主に、防犯ボランティア活動に従事する人や組織を支援・表彰したり、防犯セミナーを開催して人々を啓蒙したりといった活動を行う組織です。ちなみに、表彰の第1号は防犯ボランティア活動に熱心なプロレスラーの初代タイガーマスクさんだったそうです。
「全国防犯CSR推進会議のサイトには、誰でも“活動宣言”ができるページがあります。ご興味のある方は、ぜひご覧になってみてください」とのことでした。

 

写真:加藤学さん加藤学さん

 

~学生ボランティアの充実 防犯ボランティア団体活動発表「明治大学ボランティアRelief」~

 続いて登場したのは、明治大学で学生ボランティアサークル『Relief』を運営する高島一樹さん。正式なサークルとして大学の認可を受けたことを報告するとともに、メンバー数も26名までに増えたと話してくれました。
 その活動のメインは、ランニングしながら街を見守るパトランです。
「パトランは、趣味のランニングをしながら地域貢献ができる活動です。すでに多くの人が従事していますが、僕たちのグループは全国で初となる、学生が立ち上げた学生主体のパトラン組織です。活動内容はパトラン以外にも少しずつ広がってきていて、駅前商店街の方々と地域コミュニティー活動をしたり、小学校でボランティア活動をしたりということも行うようになっています」
 明朗な声で快活に話す高島さん。学生生活もボランティア活動も、すこぶる充実しているそうです。

「明治大学ボランティアRelief」の活動紹介

 

写真:高島一樹さん高島一樹さん

 

~防犯ボランティア・スキルアップ!講座~

 プログラムのトリを務める登壇者は、武田信彦さん。
 いつものように、元気よく「皆さん、こんにちは!」と登場してくれましたが、なんだか様子が違っています。プロジェクターに映された肩書きが、これまでの「安全インストラクター」ではなく、「市民防犯インストラクター」に変更されているのです。武田さんが提唱する「市民防犯」を前面に出した肩書には、強い願いや信念が込められているそうです。
 というのも、学生時代から地域防犯に取り組んで約30年になるという武田さんの最大のテーマは「市民防犯の存在意義」。同じ「防犯」という言葉でも、警察による防犯と、一般市民による防犯では専門性に大きな違いがある。その違いを、しっかり認識しておく必要がある――というのが、武田さんのこだわりです。
「警察による防犯の一番の特徴は、犯罪抑止。対して、私たち一般市民が行う防犯は、あくまで犯罪防止が目的です。『抑止』と『防止』は、たった一文字違うだけですが、その意味合いは大きく異なっています」
 警察官には、一定の権限行使が認められており、だからこそ犯罪や非行と直接的に向き合います。これを“直接的防犯”と呼ぶ武田さんは、一般市民ができる(=行なってもよい)のはあくまで“間接的防犯”の範囲までだと断言します。大事なのは、「挨拶」や「声かけ」など、人と人とがつながり合えるような関係づくりの中で犯罪が起きにくい地域を目指すこと。
「私たちが取り組む市民防犯は、優しさ100パーセントで向き合う地域活動です!」

 

写真:武田信彦さん武田信彦さん

 

 肩書きは変わっても、いつもと変わらない熱い講義を終えると、武田さんは会場の参加者に声をかけ、活動内容などをインタビュー。地域のボランティア団体、事業者、ご当地アイドルなど、防犯に取り組む多様な皆さんの声を聞くことができました。
 最後の仕上げは実技と情報交換。パトロールをする際に効果的な「観察力」を確認したり、新聞紙を丸めた棒を使って、人と向き合う際の最低限の「距離感」を練習。最後には、参加者が4人ひと組になって、それぞれの活動を話し合う情報交換の時間も設けられました。
 武田さんが大切にする「市民防犯」という考え方。これは参加者の胸にも、大きく響いたようです。また、参加者からは「つどい」をきっかけに防犯ボランティアの連携が深まったという話もありました。平和で安心して暮らすことのできる街づくりを目指して、防犯ボランティアの輪を広めていきましょう。

 

【お知らせ】

期間限定アーカイブ配信(令和7年1月上旬頃まで)を実施しております。
ぜひURLからご確認ください。

①第1部 防犯CSRのススメ
~企業が進めるESG経営~加藤電機株式会社 代表取締役社長 加藤 学氏
https://youtu.be/K8guk3ZGZzY

②第2部 防犯ボランティア団体活動発表
明治大学ボランティアサークルrelief統括 高島 一樹氏
https://youtu.be/uAGm1VPfxOw

③第3部 防犯ボランティア・スキルアップ!講座
「防犯活動の意義と効果、大きな可能性とは⁈」市民防犯インストラクター武田 信彦氏
https://youtu.be/4-ZU3XIhm1s

 

写真:会場の様子2
写真:会場の様子3
写真:会場の様子4
写真:会場の様子5
写真:会場の様子6
写真:会場の様子7