令和5年4月20日、城東警察署(江東区)において、『タクシー通報ステッカー貼付式』が行われました。
これは、タクシー車内に東京都が所有する「動く防犯の眼」を活用したステッカーを貼付することにより、特殊詐欺犯人に対する警告と事業者及び地域の防犯意識向上を図る目的で開始した施策です。
貼付式では、城東警察署の桑嶋康雄署長から
「受け子や出し子が移動する際には、ほとんどタクシーを利用するということがわかっています。タクシーに乗車した犯人がこのステッカーを目にすることで犯行を躊躇させる、あるいは断念させるという効果を狙っています。同時に、タクシードライバーの方には犯人が取る行動の特徴をお知らせし、該当する人物を見つけたときには迷わず110番通報をしてくださいとお願いしています。また、タクシーは地域の隅々まで走行しているので、“動く防犯の眼”として各種犯罪防止の面でも強力に作用すると考えています。」とのお話がありました。
昨年、城東署管内では42件、約7200万円の被害が発生しており、高齢者の大切な財産を狙う卑劣な犯罪を少しでも減らすことは喫緊の課題であり、様々な取組を行っているそうです。
今回、この事業に賛同・協力したタクシー事業者は、城東署管内に営業所が所在する3社(順不同)
・山三交通株式会社
・七福交通株式会社
・不二タクシー株式会社
で、この日の式にはそれぞれの代表者と車両1台が参加し、城東警察署長から事業者に対し感謝状も贈呈されました。
そして車内にステッカーを貼り終えると、防犯意識を乗せて、街へと繰り出していきました。ステッカーが貼られる車両は、3社合計で274台、その防犯力に、大きな期待がかかります。
令和4年中における東京都内の特殊詐欺の発生件数は3,218件、被害総額は約68億円にも上ります。
私たち一人ひとりが詐欺に遭わないように気をつけるとともに、被害に遭わない街づくりを推進するため、お互いに声を掛け合い『自分たちの街は自分たち守る』という気持ちで地域防犯活動に努めることが必要であると改めて思わされる貼付式でした。
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