自主的な防犯活動を支援するポータルサイト。最新の防犯情報を提供します。身近な仲間を誘いあって、できることから始めてみよう。

メニューを飛ばして本文へ進む

ホームへ戻る

防犯情報マップ

防犯トピックス

防犯ボランティア活動

都内区市町村の取組

安全安心まちづくり条例

防犯設備(防犯カメラ等)の整備

子供の安全対策

ボランティアリーダーの育成

地域安全マップ

企業連携

警視庁の取組

FAQ・このサイトの使い方

お知らせ・イベント

防犯団体登録・メール登録・各種資料

お問い合わせ

オープンデータ

TOKYOこども見守りの輪プロジェクト
キックオフイベントinイトーヨーカドー木場店
~チルドレンファーストの社会を目指して~

写真:集合写真

 令和4年8月20~21日、江東区のイトーヨーカドー木場店で「TOKYOこども見守りの輪プロジェクト」のキックオフイベントが実施されました。21日には小池百合子知事が訪れ、キックオフ宣言を行いました。
 東京都が今年度から推進している「TOKYOこども見守りの輪プロジェクト」は、親子で訪れる機会の多い商業施設等の事業者と連携し、啓発動画の放映、イベントの共催、店舗従業員への働きかけ等を行うプロジェクトです。親子の防犯意識向上や、地域ぐるみで子供たちの安全・安心を担う社会気運の醸成を図り、犯罪や事故から子供たちを守ることを目的としています。本年6月、この趣旨に賛同したイトーヨーカ堂は、都と覚書を締結していました。
 店内のセンターコートに小池知事が姿を見せると、イベントに参加中の親子だけでなく、買い物に訪れていた多くの人が足を止めます。そのような中、ステージセレモニーが始まり、小池知事は冒頭次のように話しました。
「私たちは“チルドレンファースト”と呼んでいますが、子供たちが夢や希望を持って、すくすくと育つ社会を実現する、それには何より、安全と安心が必要になってきます。このプロジェクトは、都と事業者の皆さまが連携して、地域ぐるみで子供たちを守る気運を高めていこうというものです。こうした見守りの輪を広げることを目的に今年6月にスタートしましたが、山本社長がさっそく手を挙げてくださり、都庁にお越しいただいて締結式も行いました。現在は、都内に29店舗あるイトーヨーカドーの従業員の皆様が子供の安全・安心への呼びかけを行うなど、さまざまなご協力をいただいているところです。今日、ここにお越しいただいているよい子の皆さんにとっては、お父さんお母さんと一緒に『安心・安全って何だろうな?』と楽しく学べる、そんな機会になればいいなと思っています。そして、もうすぐ始まる新学期を元気いっぱいで過ごしてください」

写真:小池百合子知事
小池百合子知事

 続いて、イトーヨーカ堂の山本哲也社長が、このプロジェクトに賛同・参画した理由等について説明しました。
「私どもは1975年から現在まで約50年にわたり、『マタニティー・育児相談』を実施してきました。これは、妊娠した方や子育てをしている方に対し、助産師又は保健師が無料でアドバイスをするというもので、これまでに約13万件の御相談に対応した実績があります。その他、地域の安全・安心を高めることを目的に、お子さんが事故なく過ごせるようにするための活動や、地元警察署と連携しての防犯活動等、さまざまな取組を行ってまいりました。その地域の安全・安心、そこに住む子供たちが健やかに育っていくことに、できるかぎり力になりたい――今回はそのような気持ちで、このプロジェクトに参画した次第です。今後も東京都と一緒に見守りの輪を広げていき、その先にある“チルドレンファースト”の社会の実現に少しでも近づくために、私どもも精一杯取り組んでいきたいと考えています」

写真:(株)イトーヨーカ堂 山本哲也社長
(株)イトーヨーカ堂 山本哲也社長

 ステージでは、日本こどもの安全教育総合研究所の宮田美恵子代表による、未就学~小学校低学年の子供を対象にした「親子で学ぼう、防犯教室」が続きます。宮田さんは、防犯用語の「いかのおすし」をキーワードにしながら、子供が自分で身を守る方法を分かりやすく教えてくれました。下校時等の声かけ事案に対しては、その場にランドセルを置いて走って逃げる「ノーランドセル」を実体験。「子猫が生まれたから見においで」や「好きなお菓子を買ってあげる」などと、犯人役が甘い言葉でいくら誘っても、子供たちはみんな大人のもと(近くのコンビニや「こども110番の家」など)に助けを求め、きちんと状況を説明することができていました。

写真:「親子で学ぼう、防犯教室」
「親子で学ぼう、防犯教室」

 この日、会場では「子供の安全・安心」をテーマとした企画をはじめ、東京都子供政策連携室による「こどもスマイルムーブメントブース」や、「エコ」や「サステナブル」をテーマにしたブースやワークショップ等も出展されました。整理券による入場制限を行うなど、新型コロナウイルス感染症感染防止対策に配慮しながら行うこととなったイベントでしたが、夏休み期間中の日曜日ということもあり、多くの親子連れが参加。子供たちは、交通安全体験コーナーや塗り絵コーナー等に、目を輝かせていました。

 イトーヨーカ堂の担当者・小山遊子さんに話を聞きました。
「単なる小売店としての存在であるだけでなく、地域の拠点や社会の一員として役立ちたいとの思いがあります。その一つの例として、店内の防災コーナーを拡充したり、近隣のハザードマップを掲示したりするということも行っています。この木場店には1000名以上の従業員がいますが、その一人ひとりが防犯や防災への意識を高めることで、街全体の意識も向上するのではないか、とも考えています。私たちにできることはまだまだたくさんありますので、木場店に限らず都内29店舗の全てが地域の防犯・防災の“ハブ施設”として機能できるよう、今後もさまざまなことを行っていくつもりです」
 防犯において大切なことの一つが、見守る目の多さ。多くの来客があるスーパーマーケットという場所は、街の安心・安全を見守る拠点にもなりそうです。

写真:(株)イトーヨーカ堂 経営企画室 CSR・SDGs推進部 統括マネージャー 小山遊子さん
(株)イトーヨーカ堂 経営企画室 CSR・SDGs推進部
統括マネージャー 小山遊子さん


写真:みまもり自動販売機の紹介
みまもり自動販売機の紹介
写真:交通安全危険予測シミュレータ 歩行者編
交通安全危険予測シミュレータ 歩行者編
写真:こどもスマイルムーブメントブース
こどもスマイルムーブメントブース
写真:ぬり絵コーナー
ぬり絵コーナー
写真:環境への取組体感コーナー
環境への取組体感コーナー


【取材日:令和4年8月21日】