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新1年生のための親子の防犯体験教室を開催

 令和2年2月12日(水)、練馬区立北大泉幼稚園において、東京都都民安全推進本部が主催する「新1年生のための親子の防犯体験教室」が開催されました。
 今春に小学校入学を控えた園児に、危険予測・回避能力を身につけさせるとともに、保護者に対して、通学路に潜む危険や、子供の安全を守るための対策について考えるきっかけとするのが目的です。
 NPO法人日本こどもの安全教育総合研究所理事長の宮田美恵子先生を講師にお迎えし、北大泉幼稚園の年長組園児38名とその保護者等が参加しました。
 はじめに行われたのは「パネルシアター」によるお話し。
 宮田先生が問い掛けます。
「みんながおうちに帰る途中、誰かに『お菓子をあげるから車に乗って』、『かわいい子犬が産まれたから見においで』、『お母さんが救急車で運ばれたから、一緒に病院に行こう』などと誘われたら、どうすればいいのかな?」
 宮田先生の質問に、すぐさま園児たちから、「ダメ!」「行かない!」「絶対に嘘!」といった、元気な返事が返ってきました。
パネルシアターを使って説明する宮田美恵子先生
パネルシアターを使って説明する宮田美恵子先生
 宮田先生は、パネルシアターに「安全ロボット君」を登場させ、自分で自分の身を守るお話をしてくれました。
 はじめは「自分のふうせん」のお話。自分の身体やランドセルを掴まれそうになったり、不自然な声をかけられた時、自分が怖いな、嫌だな、と感じる時には、「自分のふうせん」の中にほかの人を入れないことが大切だとロボット君は教えてくれました。
 パネルシアターの後には、親子で「自分のふうせん」にほかの人を入れさせない練習を行いました。
「自分のふうせん」にほかの人を入れないことが大切
「自分のふうせん」にほかの人を入れないことが大切
 続いて「くちのブザー」のお話。自分の身に危険が迫った時には大声で「助けて!」と叫び、周りに助けを求めることや、危険な状態であることを知らせることが、とても重要です。でも、実際にはなかなか難しいもの。ロボット君に続いて、子どもたちが大きな声で助けを求める練習をしました。
 そして「防犯ブザー」のお話。いざという時、咄嗟に大声が出せない時には、周りに危険を知らせるのに効果的なツール、それが防犯ブザーです。パネルシアターの後には、実際に園児が防犯ブザーを鳴らしてみることで、ブザーを鳴らす方法や、音の大きさを親子で確認してもらいました。
園児全員がブザーを鳴らすのを体験
園児全員がブザーを鳴らすのを体験
 最後のお話は「ノーランドセル」。ランドセルは、教科書などの中身を含めれば3kg以上の重さになることもあります。小学校に上がったばかりの子供にとっては、とても重たい荷物になります。
 宮田先生は「ランドセルは、とても大事な物です。でも、本当に自分の身に危険が迫った場合、逃げるのに邪魔になってしまうことがあります。その時はそこに置いていってもいいんだよ」と、緊急時における「ノーランドセル」を推奨します。
 パネルシアターの後には、園児たちがノーランドセルを実践しました。
 園児たちはみんな「自分のふうせん」にほかの人が入ってきそうになった時、断わったり、「助けてー!」と叫んだりして、「子ども110番の家」に走って逃げてから、「ランドセルを掴まれて、連れていかれそうになった!」などと知らせることができました。
いざという時には「ノーランドセル」で逃げる
いざという時には「ノーランドセル」で逃げる
逃げた後にしっかり「知らせる」ことも大切
逃げた後にしっかり「知らせる」ことも大切
 園児たちの退場後は、保護者向けの講義が行われました。
 「今は、ほとんどの小学校が集団登校をしています。下校時にも、家が同じ方向の子と一緒に帰ります。しかし、ほとんどの子が自宅の近くで友達と別れ、一人になる区間があります。その『一人区間』が危険なのです」
 宮田先生は、平成30年に新潟県で起きた事件を例に挙げ、実際に自宅まであとわずかという場所で、事件に巻き込まれることがあることを説明しました。さらに、子供たちの下校時、周囲に見守りの目が少ないことが問題だと話します。
 「親御さんはぜひ一度、通学路をお子さんと一緒に歩いてみて、『子ども110番の家』やコンビニ等の子供が逃げ込める店舗がどこにあるかをチェックして下さい。子供と一緒に『子ども110番の家』の人に挨拶したり、お店で買い物をしてみたりしておくことも良いでしょう。そうすることで、いざという時に子供が助けを求めやすくなります。」
 加えて、宮田先生は防犯ブザーをランドセルに付けっぱなしにせず、作動チェックも重要だと指摘しました。そうすることで、電池切れや故障に気付くことができるし、防犯ブザーに対する意識づけにもなります。
 最後に宮田先生が、そのように普段から親子で防犯に対する意識を高めておくことで、子供たちが犯罪に巻き込まれる危険性が低くなることや、子供の安全を守る主体は保護者であることを伝え、安全教室は閉会となりました。
 参加した保護者からは「子供と一緒に地域を回って『子ども110番の家』やコンビニ等の店舗があるか確認しようと思った。」「あらためて親子で安全について考える良いきっかけとなった。」などの感想が寄せられました。

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