「家族の絆」で大切な財産を守ろう!
令和元年8月21日、世田谷区民会館で「特殊詐欺根絶イベント」が行われました。「トーク・メールでつなぐ家族の絆」とのサブタイトルがつけられた催しに、多くの区民が集まりました。
刑法犯認知件数は減っているのに
東京都・警視庁・世田谷区の共催で実施されたこのイベント。刑法犯認知件数は、減少しているにも関わらず、なかなか減らない特殊詐欺の現状や、「キャッシュカードすり替え詐欺」と呼ばれる新たな手口が紹介されました。
有効な対策とは
「家に不審な電話がかかってきたことがありますか。」との質問には、会場の半数以上の手が上がりました。ひとたび電話に出てしまえば、犯人の巧みな話術で騙されてしまいます。そこで有効な対策となるのが、「犯人からのアプローチを遮断すること。」です。
・知らない番号からの電話に出ない。
・家族で合言葉を決めておく。
以上二点は、被害に遭わないための有効な対策です。
また、電話機そのものにも対策が可能です。電話がかかってくると、「この通話は録音されます。」などとのメッセージが流れる自動通話録音機や、家電量販店などで販売されている迷惑電話撃退機能付き電話機も有効です。犯人は証拠が残るのを恐れるため、メッセージが流れるとすぐに電話を切るのです。
世田谷区の保坂展人区長は、「残念ながら、世田谷区は23区で最も特殊詐欺被害が多いのですが、1件でも被害減らすため、自動通話録音機を6,370台確保し、区内在住の65歳以上の方を対象に無料貸し出しを始めました。是非ご活用ください。」と述べられました。
「家族の絆」とコミュニケーションを
ステージでは、特殊詐欺をわかりやすく学べる演劇や、日本女子体育大学ソングリーディング部によるパフォーマンスが続きます。そして最後に登場したのは、歌手の伍代夏子さんでした。
杉良太郎さんやコロッケさん、乃木坂46のメンバーらとともに、「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~プロジェクトチーム」(略称:S0S47)の一員でもある伍代さん。
「何かあったら一人で抱え込まずに、必ず誰かに相談してください。LINEなどのSNSを活用し、普段から家族とよくコミュニケーションを取り、どんな小さなことでも話し合うようにしてほしいと思います。離れて暮らしているなら、特にそうしてください。」と参加者に語りかけ、場内から大きな拍手を受けていました。
最後に参加者全員で特殊詐欺根絶宣言をし、イベントは幕を閉じました。
日本女子体育大学ソングリーディング部によるパフォーマンス