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「新たな防犯力の確保」事業
若手防犯ボランティア育成講座(第1回多摩市開催)

 犯罪を減らすためには、個人の防犯意識が重要。昨今は市民によるボランティア活動も充実し、今では都内約4,000の防犯ボランティア団体が活動を行っています。しかし、構成員の平均年齢が60歳以上となる団体は6割以上となっており、多くの団体で高齢化問題を抱えています。地域の防犯力を継続的に高めていくためには、若い担い手の育成が大切です。
 そこで、今年度から都は大学生等を防犯ボランティアの新たな担い手として育成する、「新たな防犯力の確保」事業を開始しました。7月14日、第1回目の「若手防犯ボランティア育成講座」を開催。呼びかけに応じて、会場のココリアホール(多摩市)に集まった若い力は、59人もの大学生たち。おそろいのグリーンベストを着用した姿も凛々しく、場内は熱気に包まれました。
育成講座後の記念撮影
育成講座後の記念撮影
 
一般市民による防犯活動とは?
写真1
武田信彦さん
 まず行われたのは、当日のコーディネーターでもある安全インストラクター・武田信彦さんの講義。1997年に犯罪防止NPOの活動に参加して以来、市民の防犯について数々の講演やワークショップを経験し、著書もある“プロフェッショナル”です。
 武田さんは、「一般市民にできる防犯と、できない防犯がある」とし、必要なのは「監視」ではなく「見守り」だと教えてくれました。


実際の活動例を聞く
 次に登壇したのは、地元・多摩市で活動する3団体の代表者たち。それぞれの活動内容や課題を聞くうち、同じ多摩市でも地区によって状況が異なることがわかりました。
○豊ヶ丘地区委員会の武内会長
  • 通学時間帯とは離れるが、保護者の参加しやすい時間帯に実施。
  • 住民に顔を知られるだけでも、一定の抑止力につながると思われる。
  • 大学生にも、地域の一員であるという意識を期待したい。
写真2
武内会長

○鶴牧・大松台委員会の印南会長
  • マンションが増え、人口自体も子どもの数も増加している
  • 区域が広く、通学に片道30分もかかる小学生がいる。
  • パトロールコースを増やしたいが、ボランティアが少なく不可能。
写真3
印南会長

○貝取地区委員会の斎藤会長
  • 人口が減り、豊ヶ丘委員会と合同で行事を実施している。
  • 現在のボランティアには高齢者が多く、若い力が欲しい。
  • 地域を活性化するため、さまざまなつながりを増やしたい。
写真4
斎藤会長

 ひと口に「市民防犯ボランティア」といっても、地域それぞれの事情や状況に合った活動が求められており、それは「その地域に住む人」だからこそ肌でわかること。短い時間でしたが、現場ならではの生の声を聞くことができました。
 
警察から見た、ボランティアの役割
写真5
佐藤英明さん
 こうした市民ボランティアの活動は、警察からはどのように見えているのでしょうか? その答えを教えてくれたのは、警視庁生活安全部の佐藤英明さん。具体的な数字と照らし合わせながらクイズ形式も取り入れ、わかりやすい講義になりました。
 平成14年、警視庁管内で起きた事件の数は約30万件。これが平成27年には、半分以下の約14万件に減少しました。空き巣だけに絞れば、約2万1000件から約2500件にまで激減し、88パーセントもの減少率を記録したそうです。

 それでも佐藤さんは、「こういった数字が出てはいるけれど、ゼロになったわけではありません。犯罪をゼロに近づけるためには、警察の力だけでは不足。だからこそ、市民の皆さんの力が不可欠なのです」と語りました。
 「数字には表れにくいのですが、着実な成果があるのが市民ボランティアの力。やがて街全体が安心・安全になれば、住む人が集まってきます。そうすれば税収が増え、財政に余裕ができた街はさらに安全になる。いいことばかりなのです」
 プロならではの説得力ある言葉に、会場の学生たちはうなずくばかりでした。
写真6
活発に応答する参加者たち

いざパトロール体験! ところが……
写真7
談笑しながら、雨上がりを
待っていたけれど……
写真8
傘もさせないほどの大雨でした
 
 内容の濃い1時間半の座学も終わり、次はパトロール体験の時間になりました。ところが、外はあいにくの雨。それも、いわゆるゲリラ豪雨のような土砂降りで、大粒の雨が道路に川をつくっていました。
 仕方なく、パトロール体験は中止。「次回はぜひ!」と誓い合って解散となりました。

講座終了後、インタビューにお答えいただきました。

できることから、やってみたい
写真9
MCATのメンバー
(右手前が、北林良太さん)
 参加した59人の学生には、サークルなどでボランティア経験のある人もいれば未体験の人もいて、それこそ千差万別。まずは、サークルで参加した明星大学防犯ボランティア隊MCAT(明星コミュニティアクションチーム)の4人に感想を聞いてみました。
 「これまで活動してきたなかで、私には学生目線が欠けていたことを痛感しました。自分たちの活動をどうデザインし、周囲の人に気づいてもらうためにどう行動するべきなのか。今後の活動では、それらの点に注意しながら、よりレベルアップしていきたいと思います」  隊長の北林良太さんは、このように話してくれました。

できることから、始めてみたい
 会場の近くにある桜美林大学の米倉愛莉さんは、当日の就活を終えてから参加。
 「以前からこうしたボランティア活動には興味があったのですが、今日は専門家や警察の方の話を直接うかがうことができて、とてもためになりました。地域に根づくという意識は学生にも大切ですし、社会人になった後にも役立つはず。無理をせず、できることから始めてみようと思います」と話してくれました。
写真10
インタビューに答えてくれた、米倉愛莉さん(右手前)と竹田直美さん(右奥)
 日本女子体育大学の竹田直美さんは、警察署の学生ボランティアを経験済み。
「実際にやってみてわかったのは、防犯への意識ができたこと。今日はまとまった話を聞けて勉強になりましたし、自分の意識もさらに高まりました」
 竹田さんは警察官志望。今日の経験を、ぜひ生かしてほしいものですね!