平成28年2月24日(水)、警視庁交通安全教育センター(世田谷区喜多見1丁目)において、東京都と警視庁共催による「青パトセミナー」が行われました。日頃から青パト(青色防犯パトロール車両)で子供見守り等のパトロール活動をしているボランティアの皆さん約70名(青パト車両20台)が参加しました。
青パトとは??
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【挨拶】・【第一部】講演
深谷担当課長の挨拶
開催に先立ち、主催者の深谷東京都青少年・治安対策本部 総合対策部 安全・安心まちづくり担当課長から、都内における犯罪状況や治安対策の取組み状況等について挨拶がありました。
“ヨッシー”こと武田氏
その後、第一部では、うさぎママのパトロール教室主宰 安全インストラクター “ヨッシー”こと武田信彦氏による「青パトで地域と子供たちの安全力を高めよう!」~見守り活動の効果と可能性~ と題した講演が行われました。
武田氏は、まだ日本に「防犯ボランティア」という言葉が根付いていない20年程前から防犯活動を続けられている方で、日本における防犯ボランティアの草分け的存在の一人です。防犯や安全に関してのメディア出演や、身を守る術を記した本の出版のほか、子供向けの安全教室をはじめ全国各地で防犯に関する講演やセミナーの講師を年間約200件も務められているそうです。
約1時間の講演では、「一般市民ができる(できない)防犯活動」を基に、防犯活動のポイントや期待される効果、続けるコツ、青パトをパトロールだけでなくイベントのシンボルとして目を引くきっかけにしてはというアドバイスなど、ユーモアを織り交ぜながらも、ご自身の経験からくる説得力のあるお話に、参加者は聞き入っていました。
特に、子供たちは「安全」という言葉のイメージの中に、防犯ボランティア活動をされている皆さんをちゃんと描いていて、「見ていてくれて、ありがとう」という気持ちをしっかり持っているということ、また、見守られてきた子供たちが成長して、さらに小さい子供たちを見守るというサイクルが生まれ始めていることなど、お話は非常に印象深く、防犯活動をされている皆さんにとって、大変チカラになるものだったのではないでしょうか。
【第二部】安全運転技能向上訓練
第二部では、交通安全教育のエキスパートである警視庁交通安全教育センター指導員による、安全運転技能向上訓練が行われました。
参加者の皆さんは、それぞれが日頃パトロールで活用している青パトでコース内を運転。安全な速度によるスラローム、クランク走行や一本橋に片輪を乗せての走行、時速40km走行からの急ブレーキ体験をし、車両の感覚、特性などを再確認しました。
また指導員からは、運転前の準備運動の大切さや適切な運転姿勢の指導がありました。
最後には、時速70km走行で急ブレーキをした際、時速60kmから急ブレーキで停止した地点を時速何kmで通過するのか、という「減速度差」の実験を正確な速度計を使用して行い、皆さんその結果に驚きつつ、改めて安全運転の重要性を認識されていました。
参加者の皆さんには、この日の体験を活かし、今後も青パトを活用した安全な防犯パトロール活動を期待します。
「これからも防犯ボランティア活動がんばるぞ! おーっ!!」