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江戸川区葛西地区
東京都地域における見守り活動支援事業を活用した防犯カメラ導入事例
補助事業の概要
  1. 実施団体名:①葛西駅防犯カメラ管理運用支部
    ②西葛西駅防犯カメラ管理運用支部
    ③船堀駅防犯カメラ管理運用支部
    ④葛西臨海公園駅防犯カメラ管理運用支部
  2. 補助事業の内容:①~④の地域において防犯カメラを設置(平成24年度)
広報えどがわ(10/1号)
広報えどがわ(10/1号)

葛西臨海公園駅周辺
葛西臨海公園駅周辺

西葛西駅周辺
西葛西駅周辺

船堀駅周辺
船堀駅周辺

葛西駅周辺
葛西駅周辺

葛西地区の防犯カメラ設置に関して
  • 1 葛西地区の特長
    •  葛西地区は、江戸川区の南部に位置し、三方を海と川に囲まれた人口24万人を擁するまちである。古くは陸の孤島とも揶揄された半農半漁のまちであるが、土地の絆、すなわち地域連帯意識の強い土地柄であった。昭和40年代以降、鉄道の整備や土地区画整理、埋め立て事業により新しいまちが創出され、急速な都市化を果たすことになるが、この過程において発生した公害などの諸課題に対し、地域が一丸となって立ち向かい解決してきたことから、「自分たちのまちは自分たちで守る」という意識が、地域住民の脳裏に深く刻まれていったという歴史を持っている。
       近年では増加する犯罪に対して、地域・区・警察が協力し、地域をあげての安全安心まちづくり運動を展開してきた。90の町会・自治会で構成する「葛西地区自治会連合会」をはじめ、日頃から地域で活躍している団体が協力し、パトロールや啓発活動を絶え間なくすすめた結果、犯罪数は大きく減少するに至った。
  • 2 防犯カメラを設置した目的・理由
    •  葛西地区にある各駅前付近には、多くの飲食店が軒を連ね、一種繁華街の様相を呈していることから、犯罪件数は住宅街よりも圧倒的に多い状況が続いていた。このため、安全安心まちづくりを更にすすめるためには、駅前の犯罪を撲滅していくことが重要と考え、駅前等必要とする場所に防犯カメラを設置、犯罪を抑止して、誰もが安心して暮らせるまちを目指すことを目的とした。
       なお、数年前から防犯カメラを設置すべきという声は上がっていた。しかし、高額な設置費用が大きなネックとなり、これまで設置には至らなかった経緯がある。
       このような中、東京都と江戸川区が防犯カメラ設置に関する補助制度を立ち上げたことを機に、「葛西地区自治会連合会」「葛西防犯協会」「葛西警察懇話会」「葛西交通安全協会」「葛西ビル・マンション防犯協力会」「葛西遊技場組合」は連携し、防犯カメラ設置に向けた、「葛西防犯カメラの会」を設立させたものである。
  • 3 今回設置した防犯カメラの性能
    •  葛西地区の防犯カメラは、従来からあるサーバ方式ではなく、スタンドアロン方式を採用した。これにより、工費やランニングコスト(サーバルーム料)が5割程度抑えられたことで、130万画素という高画素のカメラを設置することができた。
       なお、同じ江戸川区内の一之江駅や小岩駅等でも同様のシステムを導入している。
  • 4 設置費用及び維持管理費用の工夫
    •  当初は、地域全体から寄付を募り、設置費用等を捻出することも視野に入れて検討をすすめていた。しかし、防犯カメラの設置・運用は一時的なものではなく、長期的な視点で考えなければならないとのことから、経費を安定的に捻出できるよう各団体から毎年一定額の分担金を集めていくことを決定した。
       具体的には、自治会連合会が200万円、その他5団体で計150万円、合計350万円という大きな財源を毎年得られ、これによって日常的に発生する電気代や修理費などのランニングコストの支払いはもちろん、5~6年後に必ず発生する機器の更新費用についても十分賄うことができるようになった。
  • 5 設置時の調整
    •  防犯カメラの設置場所は、ほとんどが駅周辺にある民間所有のビルであった。本来であれば、設置許可を得るため大変な労苦を強いられるところであるが、葛西防犯カメラの会役員のご努力によりスムーズに設置が決まっていった。
  • 6 設置後の効果
    •  防犯カメラの設置を検討している段階から、地元警察に情報提供したこともあり、警察の認知度も高く、設置後2ヵ月間の画像データ提供件数は、20件以上にものぼった。このうちの1件の画像データは、直接犯人検挙に結びつき、警察から感謝状を頂くこととなった。
       また、葛西地区の犯罪件数は、昨年に比べて1割程度減少しており、防犯カメラの犯罪抑止効果が一定程度現れていると考えている。
  • 7 機器運用の上で気をつけていること
    •  防犯カメラは、地域住民の発意により、都及び区の補助金を活用して設置したシステムであるため、葛西防犯カメラの会で承認された運用規程の遵守に努めている。
  • 8 これからの活動について
    •  葛西地区は、水と緑溢れる彩りある風景に新旧の街並みが溶け込み、子どもたちの笑い声が小鳥のさえずりのように聞こえる、住民の平均年齢が30歳代という都内でも屈指の若さいっぱいのまちである。
       多くの住民はこのまちを愛し、住んでいることに誇りを持っている。そのため、先人が残したこの自然を、先人の汗と努力の末に作り上げたこのまちを、そして、この土地に連綿と伝わる地域愛を、次代を担う子どもたちに受け継いでいきたいと強く想っている。
       今回、このように地域を想う人々が集い、よりよい地域を次代に引き継ぐため、「葛西防犯カメラの会」を設立し、防犯カメラの運用を始めた。まだ緒に付いたばかりではあるが、皆で力を合わせて、誰もが安全で安心して住める素晴らしいまち「葛西」を創造していく決意である。