杉並区の取組み
杉並自主パトロール隊 ホークアイ(杉並区)の活動事例
町での犯罪の増加に対して、集まる事が難しい壮年層を中心として、商店会、町会に頼らずに防犯活動にチャレンジしてみようと思い立ち上げました。
- 「できる人が、できる時に、できる事を、できる所で」をモットーとしたエリア、時間を拘束しない通学路警備、対空き巣等侵入犯罪の防止の為の地域パトロール。パトロール方法は、自己判断・自己責任に基づき、自動車・バイク・自転車・徒歩で、買い物、犬の散歩、営業途中等に行う。不審者等を発見次第、110番通報、ホークアイ本部への連絡を行い、本部より全隊員にメールで情報発信を行う。
- 全隊員に高井戸警察署(電話サービス)、杉並区、警視庁(メールとホームページ)、警察庁、消防庁(ホームページ)からの防犯、防災、救命救急に関する情報をメールで送信。
- 違法屋外広告物の除却活動(杉並区の違法広告物除却活動協力員資格を14名が取得)
- GPS・写真機能付き携帯電話での情報送信による不審者、不審車両の警察署への報告。パトロールエリア内の安全・安心まちづくり上の問題点の杉並区、警察署への改善要望提出。
- パトロール中に、心肺停止等の事故に遭遇した場合に、速やかに119番通報と本部への連絡を行い(本部より全隊員に現場への出動要請、AEDの搬送依頼メール送信)、CPR(心肺蘇生法)、AED(自動体外式除細動器)を使用した救命活動を行うことができるように不定期の公開救命練習。
- 杉並区(危機管理室)、高井戸警察署への月次の活動報告
- 不定期に情報を収集し、地域安全マップの作製
- 地域情報共有プラットフォーム構築研究会に参加。実証実験を行っています。
- 犯罪発生数が減少しました。
- 違法広告の減少により、町がきれいになりました。
- 行政、警察、消防との連携を数多く経験した事での相互理解が向上しました。
- 「文句を言う」前に、まず、「自分には何ができるのか」という事を考え、行動を起こせるようになりました。
- 適度な地域の体感治安の向上(頼らせない)をどのように行うか?
ランダムなパトロール以外に、月に一度程度、夜間に人目につくようにパトロールを行う。隊員数を増やさない。
- 会議をしない、集まらないで、いかにモチベーションを維持するか。
ほぼ毎日、犯罪発生情報や各種情報をメールで配信する。
GPS・写真機能付き携帯電話及びインターネット掲示板を利用した情報共有メールによる電子投票で意思決定を行う
- 「身の丈で無理はしない」「義理は長くは続かない」。各自の仕事、家族、生活を第一に優先し隊の活動を断りやすい環境を作っています。
- 会議をしなくても、各隊員は言いたい事があればいつでもメールで意見を出せるシステム作り。
隊員数を増やさず、入隊希望者には、新たに団体を作る支援を行う事により、地域に複数のパトロール隊を立ち上げることを行っている。
また、他団体(町会、商店会等も含む)とは、必要に応じて連携するが、決して依存せず、また依存させない事により、他団体に刺激を与え、自立を促している。
パトロールを続ける事も大変ですが、パトロール隊の中の良好な人間関係を維持する事も大変な事であるとつくづく思います。
また、行政、警察、消防の方々も同じ人間であり、「できる事とできない事」があるとみんなが理解できるようになり、行政、警察、消防、パトロール隊のみんなができない事を早期に判断し、みんなで一緒に解決できるようになっていきたいと願って頑張っていきますので、これをご覧のみなさん、是非、何かの際には、いろいろと教えてください。
杉並自主パトロール隊 ホークアイ http://hp.mappage.jp/he_fujimi/
月1回の夜間パトロール
たまには、昼間も出られる人達でパトロール(高井戸警察署前)
パトロール中、通学路でばったり、みんなが会う事も
地元ならピンポイントで集まれます
AEDを使用しての訓練も不定期に行っています
久我山消防署で、救命の訓練後、杉並区からのAEDの貸与式。杉並保健所、荻窪消防署、高井戸警察署の方々も参加しての記念写真