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島津山自生会

取組主体の概要 地域有志によるボランティア隊
地域 東京都品川区

 駅前は繁華街。少し離れれば閑静な住宅街。それが五反田です。そこの町内会である「島津山自生会」は、戦後間もない頃から続く長い歴史をもっています。平成29年7月10日、毎月第2月曜日に行われているという防犯パトロールに同行して、お話をうかがいました。 旭町二丁目町内会の皆さん
島津山自生会の皆さん



住宅街の、もうひとつの顔
島津山自生会 会長 大澤良夫さん
島津山自生会 会長 大澤良夫さん
 「このあたりは古くからの屋敷町で、東五反田3丁目付近を『島津山』、5丁目付近を『池田山』と呼ぶんです。私たちの住む『島津山』は、薩摩藩主だった島津氏にゆかりの深い土地柄です。」
 そう説明してくれるのは、島津山自生会の会長である大澤良夫(おおさわ よしお)さん。普段は静かで犯罪も少ないのですが、ある時ちょっとした問題がありました。
 「一時期、痴漢事件が頻発したんです。島津山には清泉女子大学がありますでしょう? そこの学生さんたちにちょっかいを出すような事件が続きましてね……。加えて、不良のたまり場みたいになったエリアもありました。そういうことでは学生さんが安心して学校にも通えないし、大学にも迷惑がかかる。そこで地元の町会としても何かできないだろうかということで、防犯パトロールを始めたわけなんです」
 痴漢事件が起きるのは学生が通う昼間。そこでパトロールも午後の時間帯を中心に行っているそうです。

防犯カメラの絶大な効果
 自治体の助成を受け、防犯カメラも設置されました。全部で11台、費用は総額300万円。プライバシー保護の観点から反対する人がいるのではとの懸念があったものの、そうした声は上がらなかったそうです。設置の効果はすぐに出ました。
 「いわゆるオレオレ詐欺の主犯格のような人の逮捕につながったり、不法投棄をした人がやめてくれたり。今では防犯カメラの有効性を肌で感じています」
 この11台に加え、付近には各家庭やマンションが自主的に数多くの防犯カメラを設置しています。このことが、この街の安全安心にとって大いに貢献しているのでしょう。
この日は猛暑。日傘を差して暑さ対策…
この日は猛暑。日傘を差して暑さ対策…
防犯カメラは、パトロール活動の補完として非常に有効
防犯カメラは、パトロール活動の補完として非常に有効

パトロールと一緒に啓発チラシ配り
 島津『山』という名前のとおり、地域内は急な坂道や階段だらけ。
 そんな街でのパトロールは、空き巣やひったくりへの注意を呼びかける音声テープを回しながら行われます。そして、もうひとつの特徴はポスティング。今回は、オレオレ詐欺を注意喚起するチラシを各家庭に配布しました。
 「地域の全家庭が町会に入ってくれているわけではなく、今のところパトロールに参加しているのは役員だけですが、こういった活動は続けることに意義があると思っていますし、みんなで集まってこそ町会です。今後も地道に声かけをするなどして、島津山をもっと住みよい街にできるよう頑張っていこうと思っています」
 大澤さんは、そう胸を張ってくれました。
急な階段も頑張って上ります。
急な階段も頑張って上ります。
犯罪予防を呼びかけるカセットテープは必携アイテム
犯罪予防を呼びかけるカセットテープは必携アイテム

今後も、地元愛の強い地域ならではの連携を
大崎警察署 生活安全課 課長 澤田浩禎(さわだ ひろよし)さんの話
大崎警察署 生活安全課 課長 澤田浩禎さん
大崎警察署 生活安全課 課長 澤田浩禎さん
 当署管内は、都内でも犯罪が少ない地域です。ただ、繁華街では客引きや駐車違反などの通報がありますし、まったくのゼロではありません。また、犯罪全体の件数は減少傾向にあるものの、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺被害は増加傾向にありますので、この点にも十分注意が必要です。
 こうしたボランティア活動は、やはり「心強い」のひと言です。地域の皆さんが自主的に地域をパトロールすることで、地元ならではの防犯情報を地域ぐるみでより詳細に把握し、犯罪が起きにくい雰囲気を作ることができるからです。
 私たちもパトロールにできるだけ同行していくことで、それを共有できるというメリットがあります。今後も街の人々に安全安心を実感していただけるよう、私たちもパトロールに積極的に参加していこうと考えています。


大崎警察署が作成した啓発チラシをみんなで手分けして配布
大崎警察署が作成した啓発チラシをみんなで手分けして配布

終了後のひととき。汗をぬぐいながら情報交換
終了後のひととき。汗をぬぐいながら情報交換


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