島津山自生会 会長 大澤良夫さん
「このあたりは古くからの屋敷町で、東五反田3丁目付近を『島津山』、5丁目付近を『池田山』と呼ぶんです。私たちの住む『島津山』は、薩摩藩主だった島津氏にゆかりの深い土地柄です。」
そう説明してくれるのは、島津山自生会の会長である大澤良夫(おおさわ よしお)さん。普段は静かで犯罪も少ないのですが、ある時ちょっとした問題がありました。
「一時期、痴漢事件が頻発したんです。島津山には清泉女子大学がありますでしょう? そこの学生さんたちにちょっかいを出すような事件が続きましてね……。加えて、不良のたまり場みたいになったエリアもありました。そういうことでは学生さんが安心して学校にも通えないし、大学にも迷惑がかかる。そこで地元の町会としても何かできないだろうかということで、防犯パトロールを始めたわけなんです」
痴漢事件が起きるのは学生が通う昼間。そこでパトロールも午後の時間帯を中心に行っているそうです。