メンバーに活動のやりがいや喜びを聞いてみると、皆さん口々に教えてくれます。
「もう長い付き合いだから、集まると同窓会か女子会みたい。パトロールだけじゃなくイベントごともあるから、変化があって楽しい」 「私はシングルマザーで3人の子供がいます。これまで周りの方にいろいろ助けてもらったので、少しでも恩返しできればと思ってやっています」 「子供たちの成長が見られることが一番。池上小学校を出た子の多くは、すぐ近くの大森第四中学校に上がるので、合計9年間も見ることができる。自分の孫みたいにかわいいですよ」 真面目な声が続くなか、こんな意見も。
「町のためや子供のための活動ももちろん重要だけど、自分にとって、パトロールは運動不足解消の手段。気分転換になるし、人のためじゃなく自分のためのレクリエーションというか、地域安全というより自分安全みたいな気分でやっているところがあります」 この「自分安全」というキーワードに爆笑しつつ、全員が大きくうなずいています。 誰もが池上という街を守り、子供たちを守り、自分を守る。この3つは別々のものかもしれないけれど、同じひとつのものでもあるようです。 最後に、代表の吉﨑さんは、
「これまで続けてこられたのは、メンバーの皆が文句も言わずに活動を支えてくれたからです。ボランティア活動は『自主的にやりたい』という人が集まらないとなかなか続かないものです。ぜひとも私たちに続いて新しいボランティアが増えてくれば良いなと思っています」 と語ってくれました。 そのやさしさに満ち溢れた眼差しで、池上の町を見守り続けているのです。 |