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東雲団地自治会

地域 東京都江東区

 東雲(しののめ)は、工業地として発展しましたが、今はベイエリアとして人気のタワーマンションが林立する場所。そんな街で、古くから活動する東雲団地自治会の防犯パトロールは、“時代の流れ”を色濃く反映するものでした。 写真:白金パトロール隊の皆さん
東雲団地自治会のみなさん



平成の始まりとともに
 昔、街がちょっと荒れていた頃がありまして……」  パトロールを始めた経緯を質問すると、東雲団地自治会の中村日出子会長が話し始めました。今から30年ほど前、週末ともなれば暴走族が街中に爆音を響かせ、「学級崩壊」という言葉も声高に叫ばれていた時代の話です。
 「街のあちこちに、若者たちが毎日たむろするようになりました。ほとんどは、中学生ぐらいの若い子です。集まって大声で叫んだり、道路で寝そべっていたり、あるいはナイフを持っていたり……。住民としては、やはり不安になりました。」
 団地集会所の窓ガラスが割られる出来事もあり、何かしらの対策をすべきではないかと地域住民の方々が感じ始めていた時に、地域内の公園で衝撃的な事件が起きます。連続幼女誘拐殺人事件――4人の幼女が次々と誘拐され殺されるという、当時の社会を震撼させたほどの大事件の、ひとつの“現場”となってしまったのです。
 「身近な場所で痛ましい事件が起きて、これはもう自分たちの街は自分たちで守るしかないという気持ちになって始めたのが、このパトロールです。ちょうど、平成元年のことでした。」
写真:中村日出子会長
中村日出子会長
写真:交差点で立ち止まってチェック
交差点で立ち止まってチェック

 

最初は怖かったけど……
 「今は近隣で防犯パトロールをしている団体はいくつもありますが、当時はまだ、防犯パトロールをしている団体はありませんでしたし、ノウハウもありません。ですから、まずは、深川警察署にいろいろ相談するところから始めて、交番のおまわりさんに同行してもらったりしていました。パトロールの開始を夜9時としたのは、若者たちが集まり始める時間帯だからです。」
 街灯もなく暗いなか、最初は「家に帰りなさい。」と声をかけるのも怖かったそうですが、やがてパトロール隊を見ると自然に解散するようになったそうです。
 それから30年。今も月1回、30人ほどのメンバーが2班に分かれてのパトロールは欠かさず続けられています。もちろん、夜9時スタートの“伝統”は守られたまま。
 「ここは都営住宅なのですが、住民みんなが下町の長屋みたいに団結できたこともよかったと思います。結果、もう子供たちもたむろしないし、暴走族も走らない。本当に静かな街になりましたし、何か事件が起きたという話もほとんど聞きません。」
 東雲の西隣・豊洲には新市場ができ、近隣ではオリンピック・パラリンピックで使われる新しい競技会場が次々と建設されています。
「海外からの観光客がたくさん来てくれます。その人たちに、東京がどれだけ安全かを感じてもらいたいので、今後もパトロールをしっかりやろうと思っています。清潔さもアピールしたいので、今は街の清掃にも気をつけています」
 そう言うと、中村さんはニッコリと微笑みました。
写真:赤い光がよく目立ちます
赤い光がよく目立ちます
写真:情報交換をしながらの防犯パトロール
情報交換をしながらの防犯パトロール

 

素晴らしい仲間、伝統を後進に
東京湾岸警察署 生活安全課 黒岩防犯係長の話
写真:東京湾岸警察署 生活安全課 黒岩防犯係長
東京湾岸警察署 生活安全課 黒岩防犯係長
 このあたりは深川署管轄でしたが、平成20年からは東京湾岸署管轄に移行しています。その担当区域は23区で最も広いのですが、事件等は比較的少ないエリアでもあります。
 ただ、やはり減らないのがオレオレ詐欺等の特殊詐欺。なんとか食い止めるためにも、こうした防犯ボランティアの協力は何より有効です。
 こちらの東雲団地自治会は、防犯への問題意識が高く、警察からの情報にも的確に対応し、意見交換もしてくれるという、いわば三拍子がそろった方々の集まりです。東雲には約1万1000世帯、約2万4000人が暮らしていますが、うち個人住宅は数軒だけ。つまり、ほぼ全員が集合住宅にお住まいなのですが、こちらの団地の皆さんは特に仲がよく、私が伝えた情報を団地内に広めてくださる点にもとても感謝しております。
 今後はぜひ、これまでに築いた素晴らしい伝統を後進に伝えて、若い人たちに引き継いでいただきたいと思っています。私たち警察としても、皆さんと緊密なコミュニケーションを取りつつ、可能なかぎりのご協力を惜しまないつもりです。

 

写真:パトロール後には情報交換
パトロール後には情報交換

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