第40回東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了生 活動紹介 |
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武藤明博さん(アカデミー第1期修了生)現在、青梅防犯協会副会長として、青パトによる子供の見守り活動や各種防犯イベントに参加するなど、ご活躍されています。聞き手 豊田治樹さん(アカデミー第2期修了生、東村山警察署管内防犯協会会長) |
〔豊田治樹さんと武藤明博さん〕
平成16年、当時の青梅防犯協会長(東京防犯協会連合会会長)をされていた小沢さんから、「防犯ボランティアリーダーのための研修があるので受講してみないか」とのお声掛けをいただきました。
当時、私は青梅防犯協会会員として活動をしておりましたので、「研修を受けてみることで、何か防犯ボランティア活動のヒントがあるのでは」と思い、受講させていただきました。
講習は、暑い夏の時季で、また都心まで通うのが大変でしたが、講師の先生方から貴重なお話を聴くことができました。安全・安心まちづくりシミュレーションの授業では、講師の先生から教わった注意点をもとに、杉並区阿佐ヶ谷の街中を歩きましたが、それまで気づかなかった新たなことに気づくことができ、大変参考になりました。
また、当時の竹花副知事から、東京の治安対策などについてお話を聴けたことは、貴重な経験でした。
青梅防犯協会の副会長として、警察や市役所、地元の町会・自治会など諸団体と手を携えて、パトロール活動を中心に、広報活動、防犯キャンペーン活動など各種防犯活動を行っております。
青梅防犯協会の中には、青梅市に11支会からなる自治会連合会、奥多摩町に奥多摩町自治会連合会の計12支会があり、各支会・行政が連携をとっております。
特に青パトによるパトロールには重点をおいており、少しでも多くの方々に青パトでパトロールをしていただくため、定期的に青パト講習会を開催しております。
警察署・市役所など、行政との連携は、防犯活動を行う上で、大変重要なことです。
青梅マラソンや花火大会など、大きなイベントが行われますが、その際も行政と連携し、犯罪の傾向や発生状況などを踏まえ、振り込め詐欺等の注意喚起をするチラシや団扇を作成し、地域の方々に配って注意喚起をしております。
〔青梅防犯協会60周年記念のリーフレット〕
〔注意喚起を促す団扇!(センスがイイです!)〕 〔青梅マラソンで広報活動をする武藤さん(中央)〕
青梅は、事件も少なく平和だというイメージがあるかもしれませんが、昨年度は子供に対する声掛け事案が何件か発生しております。青梅防犯協会は、「安全で安心して暮せる街」を目指し、特に子供の見守り活動には重点をおいており、小学生が下校する時間帯から日が暮れる時間帯を重点的にパトロールをしております。
青梅警察署からいただく「子供に対する声掛け事案」「犯罪発生状況」をもとに、12支会が連携して、青パトでパトロール活動をしております。
子供たちが安心して学校に通うためには、我々大人が行政、学校、そして地域の方々と連携をとりながら子供たちを見守っていくことが大切です。
※インタビューをされた豊田さんも、日頃から青パトに重点をおいた防犯活動をなさっていることから、武藤さんの活動に共感されていました。
〔右から武藤さん、豊田さん、青梅警察署防犯長の山田さん、青梅防犯協会事務局長の榎本さん〕
〔アカデミー修了生の象徴であるオレンジベストを着てパトロールに出発する武藤さん〕
私は、18年間少年補導員をしていた経験がありますので、子供たちが犯罪の被害者になったり、また、非行に走って犯罪に手を染めないよう、子供たちには、機会があるたびに声掛けをして挨拶をしています。
大人が積極的に子供に声を掛けて挨拶をすることで、子供たちにも「地域の大人から見守られている」という安心感が生まれ、非行に走ることもなくなると思います。
他の地域で活動されているボランティアの方々も同じだと思いますが、ボランティア活動をしている方々の高齢化が進み、若い世代の参加者が少ないこと、そして昔から居住している住民と新たに転入してこられた住民との関係です。
新たに転入してこられた方々の中には自治会に入会されない方も少なからずいらっしゃいます。
地域の安全を守っていくためには、地域との繋がり、絆づくりを大切にし、大人から子供まで、あらゆる世代が興味を持っていただくような取組ができたらと思っております。
若い世代にいかに感心を持っていただくかが今後の課題です。
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