第37回東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了生 活動紹介 |
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今回は、第1期生で本所防犯協会婦人部の副部長として活動されている藤塚陸子さんを紹介します。平成23年5月30日(月曜日)錦糸町駅近くで行われた「ひったくり防止キャンペーン」において、お話をうかがいました。 |
〔藤塚陸子さん〕
〔墨田区太平地区からは東京スカイツリーがよく見えます!〕
平成15年、私が所属する「防犯ネットつけまくり隊」が結成された丁度その頃、アカデミー受講のお誘いがあり、「勉強のいい機会」「防犯活動のヒントになれば」と思い、受講することにしました。
講座の中で特に印象に残ったのが、「公園の死角」と「空き巣犯人の開錠手口」です。 講座では「なるほど!」と感心してしまう場面が多々あり、大変勉強になりました。 他の団体で活動されている受講生との交流により、たくさんのことを教えていただき、非常に思い出深い経験となりました。 また、都内で顕著に活動されている防犯ボランティア団体での活動体験も大変良い思い出になりました。
平成15年当時、太平地区ではひったくり事件が多発し、「警察に任せるばかりでなく、自分たちの手で何とかできないものか」といった声が上がったのがきっかけで、防犯ネットつけまくり隊が結成されました。 しかし、最初は具体的にどのような活動をすればよいか分からず、効果も上がらなかったのですが、ちょうどその時にNHKの「難問解決!ご近所の底力」という番組から出演依頼があり、番組内でたくさんの活動ヒントをいただきました。
現在は、各町会の婦人部から3~4人、合計30人くらいで月1回、自転車で走行中の方に声をかけ、自転車カゴに防犯ネットを付ける活動をしています。 この活動を女性メンバー中心で行っている理由は、ひったくりの被害者は女性が多いことから女性に声をかけることが多く、同性から声をかけた方が協力を得やすいからです。
自転車のカゴに防犯ネットを付けるだけでなく、「このまちを犯罪のない安全で安心なまちにしたい!」と心を込め、まちを行き交う方々にハンドマイクで犯罪被害防止を広報しています。 私たちの力は小さいかもしれませんが、あきらめないで一生懸命に活動を継続すれば、それが大きな力となり、太平地区は犯罪のない、今以上の安全・安心なまちになると信じています。
昔は、どこも隣近所の方々との交流が深く、地域の目というものがありました。だからこそ、子供は外で安心して遊ぶことができましたし、玄関のカギをかけなくても、安心して暮らせたように思います。 現代は、地域の絆が薄いように思われます。そこで今後は、もちつき大会、カラオケ教室、バス旅行など様々なイベントを企画・実行していきたいと思います。それらイベントを通して「隣近所の方々が顔見知りになる」、それが「安全・安心なまちにつながる」、私はそう思います。 無理なく、できることからコツコツ始めたいと思います。
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