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第29回東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了生 活動紹介 |
今回は、上野6丁目防犯パトロール隊で活動されている上村直裕さん(第1期生)が、防犯ボランティア団体「ナイスかめあり」で活動されている荒井敏夫さん(第1期生)を取材しました。 |
〔写真左・荒井敏夫さん〕
亀有と聞けば、まず最初に思いつくのが、マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉巡査です。公園前派出所ならぬ駅前派出所の横に両津勘吉巡査の銅像が建っています。駅前のビル街から少し行けば、昔ながらの商店街。商店が切れると住宅街が広がり、大通りを越えれば、大規模ショッピングセンターもあるといった、様々な様相を持った街です。
アカデミー終了後、小宮先生指導で行われた「地域安全マップ」は、都内のほか離島の八丈島でも行われています。平成18年以来、私も墨田区教育委員会の依頼で、事前学習やフィールドワークをメンバー9名とともに行っています。メンバーが皆、ボランティアとして犯罪抑止に役立つ活動ができることに誇りを持っています。
「地域の安全は地域住民の手で」を合言葉に、「犯罪のない・明るく・住みよい街づくり」を推進するため、平成6年3月18日に設立されました。現在は、亀有警察署管内12支部、約200町会から推薦された約180名の会員から成り立っています。「ナイスかめあり」は愛称で、「Network of Instructer for Crimeless Environment(犯罪のない環境のための指導員の組織網)」の頭文字N・I・C・Eを取って、ネーミングされました。
など、多岐にわたって活動しています。
また、「柴又さくらまつり」「水元子供まつり」「菖蒲まつり」などの行事にも積極的に参加しています。
本年7月31日に行われた「ひったくり撲滅・夏休み子供の交通安全キャンペーン」に参加しました。このキャンペーンでは、両津勘吉役を演じている香取慎吾さんを一日警察署長に迎え、パレード、講演、ひったくりの実演が行われ、ナイスかめありは、香取一日警察署長を会場まで誘導するなど、サポートをしました。
私は、「ナイスかめあり」には設立当初から参加していますが、現在、亀有支部の支部長をしています。毎月第四土曜日の定例会後、ひったくり撲滅・違法広告物撤去のパトロールを行っています。先日は、亀有駅前で「防犯ネットつけまくり隊」ということで、ハンドマイクで主旨を説明する人、呼び止める人、防犯ネットを自転車カゴに取り付ける人と役割分担をし、活動をしました。1時間ほどで約180個の防犯ネットを取り付けることができましたが、これが犯罪被害防止につながることを祈っています。
亀有支部内だけでも33町会ありますが、そのすべての町会が「ナイスかめあり」に会員を出せる訳ではありません。全域的なパトロールをしていくためにも、どうしたら全町会に協力してもらえるかということが今後の課題です。防犯ボランティア活動をする上で私は次の3つが重要だと思います。一つ目は、目的がはっきりとしていること。二つ目は、確固たる人材を確保すること。三つ目は、ユニフォーム、装備品を揃えるなど資金があることです。そして、最も重要なことは、「継続は力」であると思います。地域安全マップを含め、これからも地域のために幅広い活動をしていきたいと思っています。
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