第22回東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了生活動紹介 |
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今回は、平成16年前期に第1期生として受講され、杉並自主パトロール隊ホークアイ隊長として活躍されている、内藤哲也さんにお話をうかがいました。 |
〔昨年1月に高井戸警察署で行われた青色回転灯装備車両出発式 写真中央が内藤さん〕
既存の団体に入るという方法ではなく、自分たちでできることを探しながら、自己責任で活動する地域団体を作りたいと感じたので、地域の仲間や事業者などの有志に声をかけて、平成15年2月に結成しました。
「不審者、不審車両を発見次第、身の安全を確保した上で110番通報」を基本に、以下のメニューを各自自己責任でアレンジしながら、「できる人が、できる時に、できる事を、できる所で」活動しています。
「会議よりも行動」を優先しています。
情報は、パソコン、携帯電話にメールで配信して共有し、それぞれがパトロール中に危険箇所を発見した場合なども携帯電話で撮った写真をメールで送信し、パソコン上で見ることができるようにしています。また、携帯電話のGPS機能を利用して、地域の情報を共有し、地図と航空写真で見ることができるGISシステムの実験にも参加しています。
〔携帯電話で撮影した写真〕〔地図と航空写真〕
最近は、ひったくりが増加しており、警察でも対策されていると聞いていますので、バイクに乗った若者が集まりそうなファーストフード店などの飲食店やCD・ビデオレンタル店の周辺も青色回転灯を装着してパトロールするようにしています。
杉並区で実施している道路等里親制度「すぎなみ美・道路組」に参加して、区が管理しているプランターに花を植える活動をしています。町の中心部の道路にある橋にパンジーやペンタスの花を植え、隊員ができるときに水やりに訪れ、ゴミ拾いをすることで環境美化に貢献するとともに、パトロールしている姿を見せる機会を増やしています。
自分たちのまちは、自分たちで守るために、「自分たちのまちはみんなのもの」という事を忘れずに、それぞれがお互いのポジションで頑張っていけるように心掛けています。また、ボランティアは余裕で行うものであり、その人の余裕はその人でなければ分からないし、その人でも未来の自分の余裕は分からないので、出席できないことを許す環境を作っています。これが長く続くコツではないでしょうか。
地域の進化・発展も工業製品と同じだと思います。「昔はこんなに苦労したのに」といつか思えるよう、できる範囲で今後も頑張ります。
また、世代交代は双方ともやる気のあるうちにと思っていますので、そのタイミングが来たら速やかに次の世代に引き継ぎたいです。やり方等は次の世代におまかせで。
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