第14回東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了生活動紹介 |
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今回は、平成17年に第3期生として受講され、牛込ワンワンパトロール隊代表として活躍されている、北川芳美さんにお話をうかがいました。 |
〔一番左が北川さん〕
防犯のことについて全く知らずにワンワンパトロールを始めたため、色々な知識を得たいと思っていたところ、牛込警察署の防犯係からこのようなアカデミーがあるという話を聞き、是非参加したいと希望しました。
様々な分野の講師の方々からお話を聞き、防犯パトロールの意義を理解することができました。その中で、自分たちのできるやり方で活動していけばよいという防犯活動の方向性が分かり、自信を持つことができました。
犬を飼っているということで、周りの方に迷惑をかけることもあるので、何か地域で役に立つことをやりたいと思っていたところ、テレビでワンワンパトロール隊が紹介されているのを見て、これだったらできるのではないかと思ったことがきっかけです。
まず、ステッカーを作って個人的に知っている人に声をかけ、平成16年3月に牛込警察署と新宿区社会福祉協議会に登録をして、活動を始めました。
〔写真右・手作りのバンダナとステッカー〕
それぞれの犬の散歩時間にステッカーまたはバンダナをつけて歩くのが基本ですが、犬を飼っていないけれど防犯パトロールに参加したいという方もいらっしゃいますので、毎週火曜日の午後3時30分に牛込警察署の前に集まって、防犯係の方に指示をいただいてからパトロールしています。登録は、50名くらいですが、一緒に歩くのは5~6名が多いですね。
隊員の犬たちの紹介や、防犯に関する情報などを掲載した「牛込ワンワンパトロール隊通信」を発行して配布しており、「自分の犬の紹介が掲載された」とみなさんに喜んでいただいています。また、毎日の活動を自分のブログにアップして、情報を発信している方もいらっしゃいます。
〔牛込ワンワンパトロール隊通信〕
ワンワンパトロールのほかには、放置自転車の整理に協力したり、牛込防犯協会の青色防犯パトロールカーでパトロールをしたり、振り込め詐欺防止のキャンペーンに参加するなど、牛込警察署の活動に協力しています。また、神楽坂で防犯のチラシを配って呼びかけながら、隊員募集もしています。
パトロール活動を通じて、地域の方々とのコミュニケーションが深まったという隊員の声を聞くとうれしく思います。私は、あるおばあさんから「私は何もできないけれど、外に出たときは子供たちが家に入るまで目で追って、見守っているんですよ」という話を聞いたことがあります。このように地域の中でいろいろな人がそれぞれの立場でできることをしながらネットワークを作っていくことが防犯活動の基本になるのではないでしょうか。
ただ犬を飼っているだけでなく、その犬を通じて地域の役に立っているという自負と喜びを、私を含めた隊員は持っています。しかし、単調な活動になりがちなので、警察署の防犯活動にも参加しながら、新しい情報を得ることが大切だと思います。私たちは、町会のようなしっかりとした組織ではありませんが、犬を飼っている人しかできないワンワンパトロールを「楽しく、無理なく」というモットーでこれからも続けていきたいと思います。
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