第5回東京都安全・安心まちづくりアカデミー修了生活動紹介 |
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第5回は、平成16年後期に第2期生として受講され、中野1丁目地域安全パトロール隊隊長として活躍されている、儘田宏(ままだ ひろし)さんにお話をうかがいました。儘田さんは、地元の小学校で、地域安全マップ指導員としても活躍されています。 |
〔後列左から2人目が儘田さん〕
町会の防犯部に在籍していたことから、町会長、防犯部長の推薦を受け、東京都安全・安心まちづくりアカデミーを受講することになりました。一流の講師陣に講義を実施していただいたので、「地域に戻ったら何か始めないといけない」と思い、町内にパトロール隊の必要性を訴え、回覧で隊員を募集しました。何人集まるか不安でしたが、34名が集まり、平成17年1月22日、第1回目のパトロールがスタートしました。
継続して活動している登録メンバーは、20名です。パトロールには、毎回8名から12名が参加します。
毎月1~2回、ゴミ拾いをしながら地域内をパトロールしています。放置自転車、落書き、違法広告物などをそのままにしていると犯罪を誘引するという破れ窓理論についてアカデミーで学びましたので、それらの要因をできるだけ除去することを心掛けています。町内の掲示板にもチラシを貼り、「町から、犯罪を誘引するポテンシャルを取り除きましょう」と呼びかけています。地域の方から「あそこに放置自転車がありますよ」などと声をかけられることもあるので、地域のつながりに少しは貢献できているのではないかと思います。
〔儘田さんが作成した掲示板のチラシ〕
色々なことを話しますが、「110番するときに、住所が分からなければ電柱の番号を言えばよい」などの防犯・防災に関する情報も話すようにしています。
月1回、午前8時から30分間、小学校通学路の見守りとあいさつ運動をしています。最初は、私たちが声をかけるだけでしたが、始めてから3年目になり、子供たちからあいさつしてくれるようになりました。顔を覚えてもらい、子供たちから声をかけられるとうれしいですね。
「地域を知ること、地域を好きになることが防犯の基本」と考えているので、それぞれが出られるときに参加して長く継続させたいと思っています。そのために、100年前の地図を頼りに当時の道だけをパトロールするなどの工夫をしています。100年前、このあたりには農事試験所の畑があったんですよ。
中野1丁目は、都内でも人口密度が特に高い地域であり、災害危険度も高くなっているので、防犯だけでなく、防災や一人暮らしのお年寄りの見守り活動に発展させたいと思っています。
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